藤田健児“情熱の赤”でWBO-AP王座V3に成功 初”KO勝ち”に雄叫び連発
ボクシングDYNAMIC GLOVE on U-NEXT WBOアジア・パシフィック・フェザー級タイトルマッチ12回戦 藤田健児(帝拳)《KO5回58秒》シム・ハノク(韓国) ( 2025年7月5日 東京・後楽園ホール )
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アマ10冠でWBOアジア・パシフィック(AP)フェザー級王者の藤田健児(31=帝拳)が挑戦者で同級3位シム・ハノク(30=韓国)に5回58秒のKO勝利で3度目の防衛に成功。9戦全勝5KOとした。
屈指の技巧派が力強く、荒々しいスタイルを見せた。序盤からプレッシャーをかけて強引にパンチを出す相手の動きを冷静に見極めながら、3回にカウンターの左フックで最初のダウンを奪取。5回には右ボディからの連打で2度目のダウンを奪うと、再開後も再び強烈な右ボディーを突き刺し、相手に10カウントを聞かせた。
何度も雄叫びを上げて、担当の元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーと抱き合った藤田は「真夏の夜を暑くしてしまってごめんなさい!」と大絶叫。これまでは白を基調としたトランクスで試合を行ってきたが、「情熱」をテーマに掲げたこの日は赤のトランクスでリングイン。「情熱的な試合をしたくて気合を入れた。打ち合った結果こうなってよかった」と興奮気味に振り返った。
これまでも圧倒的なテクニックで相手を圧倒してきたが、倒し切れないことが課題だった。プロ初のサウスポー相手に備え、スパーリングでは得意ではない接近戦を徹底的に行った。「サウスポー同士では近い距離での打ち合いになる。そこで被弾も多かったが、それも一ついい勉強だった」と手応え。レフェリーストップによる初のKO勝利に「倒そうとせずに出したパンチの方が倒れると改めて実感した。KOコンプレックスを払しょくできてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
WBOの世界ランキングでは4位に位置し「勝ち方次第でチャンスがあるかな」と世界へアピールするため一戦と位置づけていた。「世界を狙うなら接戦をするような相手ではない。圧倒的な中にも、もうちょっと極みを出さないといけない」と“波の大きさ”を課題に上げながら、自己評価は厳しめ。
それでも「いつになるか分からないが、世界に向かうと言わなきゃいけない位置に来ている。すぐに準備したい」と完勝にも浮かれた様子はなかった。
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