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寺地拳四朗 壮絶12回TKO勝利! 尚弥に続く2階級での統一王者 次の標的は「バムと、ぜひやりたい」

[ 2025年3月14日 04:45 ]

WBC&WBA世界フライ級王座統一戦   〇WBC王者・寺地拳四朗 TKO12回1分31秒 WBA王者・ユーリ阿久井政悟● ( 2025年3月13日    両国国技館 )

勝利し、2つのベルトを肩に笑顔の寺地(撮影・島崎忠彦)
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 WBC&WBA世界フライ級2団体統一戦はWBC王者・寺地拳四朗がWBA王者ユーリ阿久井政悟を12回1分31秒のTKOで下し、井上尚弥に次ぐ国内2人目の2階級での統一王者となった。今後はスーパーフライ級へ進出する方針だ。

 試合終了のゴングが鳴り響き、場内は総立ち。この光景を満足げに見回した寺地は右肩に緑のWBC、左肩に黒のWBAベルトをかけた。「ユーリ選手はメチャクチャ強かった。心が折れそうになったけど。皆さんのおかげで勝てました。ボクシングはチーム戦。一人で闘っているんじゃない」。周囲の心強いサポートに感謝した。

 ジャッジ2人が相手を支持しリードされて迎えた最終12回。連打で阿久井をロープに追い込み、この日初めてのクリンチを強いた。再開後は再び右アッパーを含む連打を浴びせると、レフェリーが試合を止めた。

 前半はリング中央で激しく打ち合った。右や左右ボディーなど食らった。ワンツーやボディー、右アッパーで対抗するも、足を使って距離を空ける8回までにポイントを奪われた。11回を終えてジャッジ2人が1点差で阿久井を支持。加藤トレーナーも「分が悪い方で競っている」という感触だった中、土壇場で逆転TKO勝利をつかんだ。

 逆境を乗り越え、井上尚弥に次ぐ国内2人目の2階級統一王者に立った。フライ級で残るライバルはWBO王者オラスクアガ、IBFは29日のタイトルマッチで矢吹正道(LUSH緑)が現王者アンヘル・アヤラだが、過去の対戦で下した相手のみ。キャリア終盤と認識する33歳は、この後はスーパーフライ級へ進出するプランがある。リングではWBC王者ジェシー・“バム”ロドリゲス(米国)の名前を挙げ「バムと、ぜひやりたい」と宣言した、ビッグマッチで本当の強さを追究する。 (原口 公博)

 ◇寺地 拳四朗(てらじ・けんしろう)1992年(平4)1月6日生まれ、京都府城陽市出身の33歳。奈良朱雀高―関大でアマ74戦58勝16敗。14年8月にプロデビュー。ライトフライ級で15年12月に日本、16年8月に東洋太平洋王座を獲得した。17年5月、10戦目でWBC世界同級王座を獲得(防衛8)。21年9月に矢吹正道に10回TKO負けで陥落するも22年3月の再戦で3回KO勝ちして奪回。同年11月に京口紘人を7回TKOで破りWBAと2団体統一した。昨年10月にフライ級初戦の決定戦でWBC王座を獲得。1メートル64、リーチ1メートル63の右ボクサーファイター。

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