井上尚弥＆フルトン　初対面も目線合わせず　フルトン陣営は尚弥テーピングに“いちゃもん”

＜フルトン・井上会見＞質問に答える井上（撮影・島崎忠彦）
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　WBC＆WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ（25日、東京・有明アリーナ）で対戦する、前4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥（30＝大橋）とWBC＆WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン（29＝米国）らの記者会見が22日、横浜市内のホテルで開かれた。

　ついに初対面となったが両者が目線を合わせることはなかった。王者フルトンが持つ2本のベルトを前にしても井上は表情を変えず。黒と青のジャージーで登壇した井上は「挑戦者であることで自分自身高いモチベーション。今まで以上のいい試合ができるんじゃないかと思う」と闘志を燃やした。

　井上にとっては約5年2カ月ぶりの挑戦者。バンタム級から転級初戦を迎える上で「この試合でスーパーバンタム級でもやれるんだということを証明したい。スーパーバンタム級で一番強い王者はフルトンだと思っている。そのチャンピオンに勝てば自分がナンバーワンだということを証明できる」と気合十分。

　王者フルトンは「彼は素晴らしいファイター。たくさんのことを成し遂げてここまで来たボクサーだが、自分はベルトを防衛するために来た」と終始リラックスした様子だった。

　一方でフルトンのワヒード・ラヒム・トレーナーは、「WBC、WBOに聞きたい」と自らマイクを取ると「自分たちはこの試合をクリーンに行いたい。この試合そのものが選手のレベル、質を下げることがないようことを祈る」と話し、過去の井上の試合でのバンテージの巻き方に物言いをした。