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尚弥、バトラーとの4団体統一戦は「もう近々決まるかな」「しっかり作戦を立てないといけない」

[ 2022年8月2日 16:26 ]

ファイティングポーズをとる井上尚弥(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 プロボクシングWBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が2日、都内でWOWOW「エキサイトマッチSP」の収録を行った。6月7日にさいたまスーパーアリーナで行われたノニト・ドネア(フィリピン)との3団体統一戦を振り返る番組で、父・真吾トレーナーとともに試合内容を“解説”。試合後既に20回は見たという映像を改めて見返し、「パーフェクトじゃないか。試合へ向けたトレーニングや気持ちの持って行き方も良かったと思う。課題なんて見つけられない」と分析した。番組は8月15日午後9時からWOWOWライブで放送され、WOWOWオンデマンドでも配信される。

 収録終了後、取材に応じた井上はWBO王者ポール・バトラー(英国)との4団体王座統一戦に関し「決まりかけているという情報もある。もう近々、決まるかなというところまで来ている」と正式決定が近づいていることを示唆。12月開催を想定して「今月中にはスパーリング開始を予定しています」と明かし、対戦を想定してバトラーの映像も「フルではないが、気が向いた時、バトラーのことを考えた時に、ちょこちょこユーチューブで見ている」とした。

 井上はバトラーのスタイルについて、20年10月に米ラスベガスで7回KO勝ちしたジェイソン・モロニー(オーストラリア)に近いのでは、との意見に賛同。「足を動かしてジャブ主体につくっていく選手なので、ムキになって倒そうという気持ちだけでいくと空回りする可能性も出てくる。しっかり作戦を立てないといけない。仕留めるための攻撃の仕方や、どういう流れで詰めていくか、癖を見つけて(中へ)入りこむ時のタイミングとか」と分析。「判定決着にすると言ったら絶対にポイントは取られないと思うが、自分が何を見せなきゃいけないかという試合にするのであれば倒すための準備をしないといけない」とKO決着へのこだわりを口にし、「今の時点では早いラウンドでの決着なんか考えていない。中盤、後半ぐらいに徐々に弱らせていってフィニッシュするというのを描いています」と話した。「ドネア戦も含めてたまたま早いラウンド(での決着)が続いているけど、ボクシングはそんな簡単じゃない」と強調し、「5ラウンドを過ぎると“あれ?あれ?”(という反応は)やめてほしいんですけど(苦笑い)。記者さんの席からそういう雰囲気が伝わってくる」と話して笑いを誘った。

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2022年8月2日のニュース