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亀田和毅「普通に圧倒できる」30日に神戸で移籍初戦のフェザー級10回戦、前日計量パス

[ 2022年7月29日 14:32 ]

前日計量をともに一発パスした亀田和毅(左)と対戦相手ウイリアム・エンカーナシオン
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 プロボクシング元世界2階級制覇王者で、WBA世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(31=TRY BOX 平成西山)が29日、神戸市内のホテルで移籍初戦となるフェザー級10回戦の前日計量に臨み、リミット(57・1キロ)ちょうどで一発パスした。対戦相手ウイリアム・エンカーナシオン(34=ドミニカ共和国)は300グラム下回る56・8キロで同じく1回目でクリアした。対戦相手と初対面した和毅は「中南米の選手は試合当日に一気に体を回復させてくるので、実際にリングで向き合ってみないと分からない。でも、こちらは練習してきたことを出し切るだけ。練習通りにやれれば普通に圧倒できる」と話した。

 兄・興毅氏が会長を務めるジム「3150ファイトクラブ」との契約を今年3月に解除し、4月に現所属への移籍を発表した。今回が新天地での初戦だ。

 昨年12月にメキシコでWBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦に臨み、ヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)を12回判定で下し、IBFとの統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が保持するWBA世界スーパー王座への挑戦権を得ている。試合間隔が空き、フェザー級で自分を試す機会をつくれた。相手のエンカーナシオンは12年ロンドン五輪に出場した実績を持ち、プロ転向後はスーパーバンタム級でWBCとWBAの地域タイトルを獲得し、戦績は19勝(15KO)3敗。和毅は「今回はいいタイミング。いい試合をすればフェザーでもやっていける。それにふさわしい相手だし、きっちり仕留めたい」と意気込む。「めっちゃ暑かった」と猛暑に閉口しながらも、減量を通常より遅いペースに切り替え、脱水状態を避けながら順調にトレーニングを積んだ。

 厳しい練習と減量の中で心を癒やしてくれたのは2歳2カ月となった長男・望有(のあ)君だ。「一緒に遊んだりしてリラックスさせてくれます」。昨年12月のメキシコでは勝利後のリングで長男を抱いた。国内の試合に長男を連れて臨むのは今回が初めて。格好いいパパの姿を見せたいところだ。

 一方、エンカーナシオンは「和毅は世界ランカーだし、いい選手。私も十分にトレーニングを積んできた。ここで勝てば次は世界タイトルが目標になるし、私にとって重要な試合だ。得意は右ストレート。ほとんどのKOを右で取ってきた。私はパンチも、テクニックもある」と語った。

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