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比嘉はダウンでヒヤリもサルダールに2―1判定勝ち 1年3カ月ぶり再起戦で世界再挑戦へ望み

[ 2022年7月13日 20:32 ]

プロボクシング・バンタム級8回戦 ( 2022年7月13日    東京・大田区総合体育館 )

7回、サルダール(右)に左フックを見舞う比嘉(撮影・島崎忠彦)
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 元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(26=志成)が1年3カ月ぶりの再起戦でダウンを喫しながらも判定勝ちした。元WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者の強敵フローイラン・サルダール(33=フィリピン)に2―1で判定勝ち。3回にバッティングで右目上をカットし、4回には右フックを顎に受けてダウンを喫したが、後半に左右の強打をヒットさせてサルダールを追い詰めた。ジャッジ3人の採点は76―74、74―77、76―75だった。

 比嘉は昨年4月、地元・沖縄で西田凌佑(六島)に判定負けし、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座から陥落。これが1年3カ月ぶりの再起戦だった。リング上のインタビューでは開口一番「すいません」と苦笑い。「(相手のパンチは)効きましたね。ろれつが回らないけど、頭は大丈夫なんで、ヤバいヤツとは思わないでください」と話して笑いを誘った。

 再起へ向け、ドニー・ニエテス(フィリピン)と5度目の防衛戦を控える同門のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔と多くスパーリングを積んできた。1カ月前から大好きな菓子を絶ち、減量も乗り越えたが、久々の実戦で思わぬ苦戦を強いられた。それでも再びの世界挑戦へ何とか生き残り、「ちょっとビックリさせたけど、最後まで打ち合えてよかった。負けたと思ったので運がよかった。打ち合いでファンのみなさんを安心させたい」と話した。

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