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ボクシングアマ13冠・堤駿斗「次はもっといい試合を」プロデビュー戦は判定勝ち

[ 2022年7月13日 18:45 ]

4回、ジェミノ(右)に右ストレートを見舞う堤(撮影・島崎忠彦)
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 日本人で初めて世界ユース選手権を制するなどアマチュア13冠を誇る堤駿斗(23=志成)が13日、東京・大田区総合体育館で行われたフェザー級8回戦でプロデビューし、東洋太平洋同級5位ジョン・ジェミノ(30=フィリピン)に判定勝ちした。8回戦以上でのプロデビューは史上9人目。百戦錬磨の強敵を下し、目標である世界王者、そして夢のパウンド・フォー・パウンド(PFP)入りへ好スタートを切った。

 試合後、堤は「インパクトを与える試合をしたかったんですけど、そのような試合ができなくて悔しいです」と勝利にも納得していない表情。今後については「また堤駿斗の試合を見に行きたいなと、どれくらい成長したかな、というのを次は見てもらえるように練習と経験を積んで頑張りたいと思います。次はもっといい試合をするので期待してください」と観客に頭を下げた。

 堤は千葉・習志野高時代に現3団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)以来となる高校生での全日本選手権制覇を果たし、“尚弥2世”“ネクスト・モンスター”と呼ばれた逸材。アマチュアでの最大の目標だった東京五輪は新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界最終予選が中止となり、出場を逃したが、気持ちをプロで世界の頂点を目指すことに切り替えた。

 4月にB級でプロテストに合格すると、5月中旬から約3週間、米ラスベガスでの合宿を敢行。五輪2連覇を果たしたロベイシ・ラミレス(キューバ)と計21ラウンドのスパーリングも経験した。アマで活躍し、プロの道に進んだラミレスをから“プロ仕様”への変化の方法などを学び、帰国後は日本ランカーを相手にスパーリングを重ねて、学んだことを自身に落とし込み、プロ初陣できっちり結果を残した。

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