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森武蔵が移籍初戦に判定勝ち 井岡を見習い冷静にダウン奪取 1年2カ月ぶり再起戦飾る

[ 2022年7月13日 20:04 ]

プロボクシング スーパーフェザー級8回戦 ( 2022年7月13日    東京・大田区総合体育館 )

6回、カルコシア(右)に左を見舞う森(撮影・島崎忠彦)
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 元WBOアジア・パシフィック・フェザー級王者の22歳、森武蔵が志成ジムへの移籍初戦で3―0判定勝ちを収めた。右の強打を振りながら慎重な戦い方に徹したプレスコ・カルコシア(フィリピン)を攻めあぐねたが、左のボディーカウンターを粘り強くヒットさせてプレッシャーをかけ、8回にボディーを集めてダウンを奪った。「見せたいボクシングではなかった。前に出るカウンターではなく、引き気味のカウンターならもっと早くダウンを取れたかもしれない」と振り返った。

 薬師寺ジムの所属だった昨年5月、東洋太平洋フェザー級王者・清水聡(大橋)との王座統一戦に判定負けし、プロ13戦目で初黒星を喫した。18歳で全日本新人王に輝くなど順調なキャリアがストップし、地元・熊本に戻って一時は引退も考えたが、環境を変えての再起を決意。ずっと憧れていた存在で、同じイスマエル・サラス・トレーナーに師事するWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔がいる志成ジムへ移籍した。

 「1年前の僕ならもうちょっと雑にいっていたかも」。従来は攻め一辺倒になる試合も多かったが、常に冷静に戦う井岡を見習って丁寧に試合を進め、1年2カ月ぶりの再起戦を白星で飾った。「井岡さんとスタイルは違うけど、戦い方はまねできる」。今後も井岡から吸収して、再び世界を目指す道のりを歩む。

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