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プロ2戦目で初勝利の赤井英五郎「大きな一歩」父・英和も喜び「パンチ力なら今までで一番」

[ 2022年7月2日 19:04 ]

<ミドル級東日本新人王 赤井英五郎・マッチョパパ一基> プロ初勝利を挙げ、父・赤井英和(左)と記念撮影する赤井英五郎 (撮影・光山 貴大)
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 “浪速のロッキー”と呼ばれた元プロボクサーで俳優の赤井英和(62)の長男・英五郎(27=帝拳)がプロ2戦目で初勝利を挙げた。2日に東京・後楽園ホールで行われた東日本ミドル級新人王予選で、マッチョパパ一基(33=協栄新宿)を右アッパー一発で倒して2回50秒TKO勝ち。昨年9月のデビュー戦は1回TKO負けだったが、観戦した父の前で念願の白星をマークした。次戦は9月27日に準決勝が予定されている。

 序盤はデビュー戦のマッチョパパが振り回してくる左右のフックに戸惑い、被弾が目立ったが「昨年(のデビュー戦)は効かされちゃいけないと思っていたが、今日はパンチをもらう覚悟でリングに上がったから耐えられたと思う」。途中からは左ジャブを突いてリズムを立て直し、最後は「全然練習していなかった。空いていたところを狙っていた」というアッパーでダウンを奪い、即レフェリーストップ。強打を狙って手が出なくならないように「練習ではスパーリングよりもマススパーを多くした」成果を出した。「練習してきたことが全然出せなかった。ジムに戻ったらしかられると思うけど、やり甲斐はある」と苦笑しながらも、「去年は一発もパンチを当てられなかったが、今日は当てられてKOにつながった。大きな一歩と思う」と初勝利をかみしめた。

 勝利の瞬間、佳子夫人と抱き合って喜んだ父・英和は「おつかれさま」と息子をねぎらい、「持ち味である足で打つパンチが出ていた」と評価。父の現役時代を題材にしたドキュメンタリー映画「AKAI」で監督デビューも果たした長男について「一発のパンチ力なら今まで(の選手)で一番強いと思う。パンチ力と強い気持ちが武器なので、あとは基本のジャブから組み立てて、次の一戦も持てるものを出してくれれば」と今後に期待した。

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