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岩田翔吉 日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックの3冠王者に「世界王者になれるように」

[ 2022年7月2日 21:08 ]

プロボクシング 東洋太平洋&日本ライトフライ級王座統一戦、WBOアジア・パシフィック同級王座決定戦 ( 2022年7月2日    後楽園ホール )

<ライトフライ級 OPBF東洋太平洋・日本王座決定戦 WBOアジアパシフィック王座決定戦 岩田・堀川> 8回、堀川(左)にパンチを繰り出す岩田 (撮影・光山 貴大)
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 日本ライトフライ級王者・岩田翔吉(26=帝拳)が東洋太平洋同級王者・堀川謙一(42=三迫)に3―0で判定勝ちし、日本王座2度目の防衛を果たすとともに東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック王座を獲得して3冠王者となった。日本人の地域3冠王者は史上5人目。岩田はプロデビューから無傷の9連勝(6KO)、東洋太平洋王座初防衛に失敗して陥落の堀川は41勝(14KO)17敗1分け。

 序盤から手数、スピード、パワーとも優位に立った岩田だったが、打撃戦に移行した4回から堀川がしぶとく粘った。前に出続けてプレッシャーをかけ、フックやボディーで応戦。それでも岩田は有効打では常に優勢で、8回には右を効かせてからパンチをまとめて堀川を棒立ちにさせた。採点は116―112、117―111、118―110と危なげなかったものの、10年間KO負けがないベテランを倒しきることはできなかった。

 岩田のライトフライ級世界ランキングはWBAとWBCが2位で、WBOが3位。WBO王者ジョナサン・ゴンサレス(31=米国)のトゥト・サバラ・プロモーターは日本人の対戦相手候補としてWBAスーパー王者・京口紘人(28=ワタナベ)、WBC王者・寺地拳四朗(30=BMB)とともに岩田の名前を挙げており、今秋にも世界初挑戦が実現する可能性がある。岩田は「堀川さんにベテランの意地とうまさを教えてもらった。無事に取れてうれしいけど、12回を戦うボクシングをもっと勉強しないと」と反省。それでも「人生を懸けて世界王者になることを目指してきた。世界王者になれるよう、ジムに戻って精進します」と決意表明した。

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2022年7月2日のニュース