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侵攻された母国を離れたヘビー級3冠王者ウシク、ジョシュアとの再戦後「すぐにウクライナへ戻る」

[ 2022年7月1日 08:16 ]

3団体統一ヘビー級王者のウシク(AP)
Photo By AP

 プロボクシングのWBAスーパー&IBF&WBO統一世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(35=ウクライナ)が、前統一王者アンソニー・ジョシュア(32=英国)との再戦(8月20日、サウジアラビア・ジッダ)後すぐに帰国する意思を明かした。6月29日にロンドンで開かれた記者会見で語ったと米スポーツ専門局ESPNが同30日に伝えた。ウシクは「家族は今ウクライナにいないが、多くの知人や友人がまだいる。毎日彼らと連絡を取り、“大丈夫か、その場所は安全なのか”と聞いている」と明かし、「自分は国を離れたくない。ずっとそこに住んでいたい。試合直後にウクライナに戻るつもりだ」と話した。

 元4団体統一世界クルーザー級王者のウシクは昨年9月、ジョシュアに判定勝ちしてヘビー級3団体のベルトを奪取。敗れたジョシュアは再戦条項の行使を表明したが、ウシクは今年2月のロシアによる母国侵攻後に帰国し、領土防衛隊に入隊したため一時は開催が不透明となった。ウシク自身「国を離れるつもりはなかった」が、首都キーウの防衛隊の任務として訪れた病院で負傷兵から「行ってくれ。ボクシングで祖国のために、あなたのプライドのために戦ってくれ。ここにいて戦う代わりに国を助けられるはずだ」と促されたという。

 ウクライナは18歳以上の男性の出国を現状禁じているが、ウシクは3人以上の子供がいるため例外で出国が可能だった。3月に英国へ戻り、内心に葛藤を抱えたまま練習を重ねてきたウシクは「無理に笑ったり、歌ったり、行動したりする。それをどう説明すればいいのか分からない」と複雑な心境を明かした。

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2022年7月1日のニュース