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【那須川天心と一問一答】「人生最後の日、しっかりやったります」VS武尊 前日会見

[ 2022年6月18日 17:43 ]

意気込みを語る那須川(撮影・島崎忠彦)
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 格闘技イベント「THE MATCH 2022」の前日計量が18日に東京都内で行われ、メインイベントで行われる58キロ契約のRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)とK―1史上初の3階級王者で現スーパー・フェザー級王者・武尊(SAGAMI―ONO KREST)の“世紀の一戦”は両者ともに計量パスした。

 会見での那須川との一問一答は以下の通り。

 ――意気込みをお願いします
 「やるべきことを全てやりましたし、無事にこの場に立ててホッとしています。明日は僕がキックボクシング人生でやってきたことを全て出し切ってしっかりと勝ちたいと思っているので、みなさん注目していてください」。

 ――実現まで長かった。前日を迎えた今の心境は?
 「いろいろあったけど、こうなる運命だったんじゃないかと思う。これをやらなきゃ終われないというのが腑に落ちたし、運命ってあるんだなと感じた」

 ――キックボクシング最後というのはメンタルに影響する?
 「けっこうくるんですよね。最後の追い込み期間とか、もうこれでキック終わりかと、泣けてきちゃう。心が引き締まってくる部分がある。もうこのメンバーと練習できないのかと思ったり、父親との練習だったり、日を追うごとに濃くなって昔の思い出がよみがえってきた」。

 ――コンディションは?
 「減量の幅が少なく、より自然体で調整できた。全てにおいてパーツがはまったというか。久々に会う人がけっこう増えたりした。漫画でいう最終回、最後の敵と戦う前のみんなと会って話して一緒に練習してみたいな。自分が思ってなくてもそういう出会いがあった。着々と終わりに近づいているんだなと思います」。

 ――自分の勝つ姿はイメージできている?
 「イメージできていますね。全てにおいて見えるんですよ。今本当に緊張もないしワクワクしかない。この1、2週間ずっと研ぎ澄まされていて、これで負けたらしょうがないという感じ。何パターンも技は用意していますし、当日思うこともあるだろうし。那須川天心として最後やりきりたいなと思っています」。

 ――ここまで研ぎ澄まされていることはあった?
 「久々なんですよね。こんなにワクワクするのは。ずっと迎え撃つ立場で試合していましたし、勝ってもうれしくないことばかりだったので。この感じは久々だし、自分の中での人生の決着が芽生える最後の瞬間なのかなと思いました」。

 ――フェイスオフで向かい合った時の感情は
 「やってやるよっていう感じでしたね。戦うっていう殺気を出していかなければいけないですし。あとは相手に対する感謝とキックボクシングに対しての感謝の気持ちでしたね」。

 ――6月19日は父の日。小さい頃からマンツーマンで指導してきたジムの会長である父にどのように勝ちをプレゼントしたいか
 「本当に運命だと思います。その日だったから、やらなきゃいけない運命なんだと思えたし、ここまで一緒にやってきて、勝って親孝行してやろうかなと思います」。

 ――RIZINへの思いは
 「テレビに出してくれたのはRIZINさんであったし、僕のポテンシャルを上げさせてくれた舞台でもありますし。RISEもRIZINも両方背負って戦うつもりでいます」。

 ――コスチュームのヒントは
 「ストリートです」。

 ――今日のスーツのこだわりは
 「白黒です」。

 ――白黒つけると?
 「はい。そういうことにしておきます」。

 ――ボクシング転向決まっているけど、この試合に向けてボクシングのみの練習は行わなかった?
 「ほぼしてないですね。ボクサーになるんだっていう気持ちは1回捨てました。0にしてしっかり蹴り込んで、どこかの片隅にあると意識してしまうので。武尊選手が相手だったからこそ、そういう気持ちになれたっていうのはありますね」。

 ――最後、天心選手から何かありますか?
 「明日、僕の最後の試合、人生最後の日、しっかりやったります。よろしくお願いします」。

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2022年6月18日のニュース