元K―1王者の武居由樹が8・26東洋太平洋王座挑戦 師・八重樫トレーナーと同じプロ5戦目で戴冠へ
ボクシングの大橋ジムは17日、元K―1王者でプロデビューから4戦全勝(4KO)の武居由樹(25=大橋)が8月26日に東京・後楽園ホールで、東洋太平洋スーパーバンタム級王者のペテ・アポリナル(27=フィリピン)に挑戦すると発表した。武居は初のタイトル挑戦で、プロ5戦目で東洋太平洋王座を獲得すれば師匠の元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナー(39=大橋)と並び国内歴代2位の速さとなる。横浜市内のジムで会見した武居は「思ったよりも早くタイトルマッチが決まって本当にうれしい。絶対にこのチャンスをつかむ気持ちでいます。しっかり勝って、八重樫さんと同じ5戦目で達成したい」と抱負を口にした。
アポリナルは4月に東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得したばかりで、18戦16勝(10KO)2敗。元同級王者の和気慎吾(34=FLARE山上)を3回、元日本同級王者の久我勇作(31=ワタナベ)を1回で倒した前王者ジュンリエル・ラモナル(32=フィリピン)に10回KO勝ちした。その後は現3団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)のスパーリングパートナとして、前WBC同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との再戦前に来日。武居陣営とは以前から対戦の話があり、マネジャーも伴って約1カ月間滞在していたという。同じようなタイミングで武居が東洋太平洋スーパーバンタム級15位にランクインしたこともあり、対戦が決まった。
井上尚弥とアポリナルのスパーも見ていたという武居は「尚弥さんが凄くて、尚弥さんの印象しかない」と苦笑しながらも、「映像を見てもパワーがあると凄く感じた。体が分厚い印象で、パンチがいろんな角度から出る」と相手について述べた。八重樫トレーナーが「まだまだと思っているけど、どこかでタイトル戦はやらないといけないと思う」、ゴーサインを出した大橋会長も「危険な賭け」と話す大一番へ「今までどおり早いラウンドで倒せたらいいけどそんなに簡単な相手じゃない。その日までしっかり成長して、自分の格闘技人生全てを使って挑みたい」と意気込んだ。K―1時代から夏はコンディションが整いやすく、成績も良かったと明かし「夏の武居は強いです」と自信を示した。
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