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タイガー戸口が引退試合飾る 後輩に激辛メッセージ「プロレスの灯を消すな!」

[ 2022年5月31日 20:31 ]

<ジャンボ鶴田追善興行>引退試合を終え花束を贈られたタイガー戸口(撮影・島崎忠彦)
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 馬場、鶴田全盛時代の全日本プロレスで正統派のパワーファイターでならしたタイガー戸口が31日、ジャンボ鶴田23回忌追善興行が行われた後楽園ホールで引退試合に臨んだ。

 戸口は日本プロレスに入門し、1968年8月30日に柴田勝久戦でデビュー。その後渡米し、キム・ドクのリングネームで活躍すると帰国後は全日本プロレスに参戦した。大木金太郎との韓国師弟コンビとして馬場、鶴田組からインタータッグ選手権を奪取。鶴田の好敵手として数々の名勝負を繰り広げた。

 1981年に新日本に電撃移籍し、キラー・カーンとの大型タッグでMSGタッグリーグ戦で準優勝などの実績を残すなど大暴れ。さらにWWFなどアメリカマットでもトップレスラーとして名をはせ、ハリウッド映画に出演するなど幅広く活躍した。

 引退試合はジャンボ鶴田23周年追善興行の第3試合で行われ、戸口は藤波辰爾、谷津嘉章と組んで渕正信、越中詩郎、井上雅央組と対戦。戸口は代名詞の墓石式脳天砕きで井上を仕留め、ファンの拍手を浴びた。リング上ではお世話になった恩人に感謝を言葉を並べ「54年間。アメリカに行き世界を回りました。それもみなさんのおかげだと思います」とあいさつ。その一方で「若い連中に言っておきたい。お前ら、プロレスの灯を絶対に消すな」と後輩への激辛メッセージを送った。

 現在のプロレス界に不満をぶちまけた戸口はバックステージでも「キム・毒」と化した。「完全に消耗したと言えないです。なぜかというと今の若い衆、バカばっかりだから。試合見てたらわかる。辞めたくないけど、年も年なんで…。54年間一生懸命やったことが報われました」と最後の最後まで吠えまくった。

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2022年5月31日のニュース