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天心VS武尊フジ放送中止 榊原氏、対応に怒りも「もう一度戻って」と訴え「僕らが抜けても…」

[ 2022年5月31日 20:21 ]

<THE MATCH2022記者会見>記者会見に登壇した(左から)RISE代表・伊藤隆氏、株式会社ドリームファクトリーワールドワイド代表取締役社長・榊原信行氏、K-1プロデューサー・中村拓己氏(撮影・藤山 由理)
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 キックボクシングのRISE王者・那須川天心(23)とK―1王者・武尊(30)の“世紀の一戦”が行われる6月19日の格闘技イベント「THE MATCH 2022」(東京ドーム)に関する緊急記者会見が31日に行われ、フジテレビでの放送消滅に「THE MATCH2022」製作実行委員会の榊原信行氏が謝罪した。

 地上波で放送する予定だったフジテレビがこの日、「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりましたので、ここにお知らせいたします」と発表。同日夜に行われた会見には、榊原氏、K-1プロデューサーの中村拓己氏、RISE代表の伊藤隆氏が出席した。

 同日の午前中にフジテレビから内容証明が送付されてきたと明かした榊原氏。「“放送中止になりました。力及ばずでした”というご説明をいただいて17年前のトラウマでタイムスリップしちゃうんですけど」と05年にPRIDEが放送中止になった時と重なったと話した。「100歩譲って放送辞めること決断したことは理解します。でも選手にも関係者にもきちんとご案内する時間をいただきたいとフジテレビさんにお伝えしたんですけど問答無用で15~20分後にツイッターとホームページに公開されました。あまりにも酷すぎないですか」とフジテレビの対応に怒りを吐露した。「これだけのこと一緒にやると言って、放送枠も確保してCMも売って4月末の金光社長の定例会見でも“媒体価値が上がる”とまで言ったイベントから撤退するんだったらもうちょっと丁寧な対応をしていただきたい。そういうジャッジになったことに憤りを感じます」とフジテレビでの放送消滅に憤りを感じたと話した。

 その中で「この場でお願いなんですけど、フジテレビさんにもう一度戻ってきてほしいと思っています」と訴え。「伊藤さんにも中村さんにもお願いして、僕らが抜けなきゃいけないなら抜けます。たくさんのファンが見たいと思っています。天心も武尊もこの試合が地上波で流れることを期待しています。アンダーカードの選手も地上波に出たいと頑張っています。その選手たちにこの場で僕らに理解ができないなら形を変えればいいじゃないですか。フジテレビが納得する形にいくらでも変えますよ」とフジテレビに歩み寄って交渉も辞さないと宣言した。

 「それで何でやれないのか僕にはわからないですし、それだったらやってくれると信じています。ファンの声をフジテレビさんに届けてほしいと思います。2時間枠があるんだから今から他のものを用意するのも大変だと思います。CMを買っていただいているスポンサーさんもたくさんいます。我々が形を変えて“これならフジテレビで放送できる”という形を一緒に作っていけるようにぜひこの場でお願いしたいと思います。突然の発表で慌ててますけど断られても諦め切れない思いです」と今後もフジテレビとの交渉を続けていくと話した。

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2022年5月31日のニュース