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バンタム級の坪井が日本勢初の金メダル!11年大会銀の村田諒太超える快挙

[ 2021年11月6日 05:30 ]

ボクシング男子世界選手権 ( 2021年11月5日    セルビア・ベオグラード )

日本勢初優勝を果たした坪井智也 (右、AP)
Photo By AP

 7階級の決勝が行われ、バンタム級の坪井智也(25=自衛隊)がマフムード・サビルカーン(20=カザフスタン)を5―0の判定で破り、日本勢初優勝を果たした。従来の日本勢最高成績だった2011年大会ミドル級銀メダルの村田諒太(12年ロンドン五輪同級金メダリスト、現WBA世界ミドル級スーパー王者)を上回り、賞金10万ドル(約1140万円)を獲得した。

 時おり右構えにスイッチして打ち合ってくるサウスポーのサビルカーンに対し、坪井はワンツーや相手の打ち終わりを狙った右のカウンターで攻め続けた。2回からはワンツーの精度が上がり、3回には左のフックもきれいにヒット。終了ゴングと同時に勝利を確信して両腕を突き上げ、勝者をコールされると雄叫びを上げた。

 14年からライトフライ級で全日本選手権4連覇。名門・日大から自衛隊に進み、フライ級で東京五輪を目指していたが、日本代表を懸けた19年全日本選手権のフライ級決勝で田中亮明(岐阜・中京高教、東京五輪銅メダリスト)に敗れた。しかし、今大会はメリハリをつけた攻防を繰り広げ、2回戦で16年リオデジャネイロ五輪フライ級金メダルのシャホビディン・ゾイロフ(ウズベキスタン)を破る金星。準決勝では前回19年世界選手権同級3位で東京五輪にも出場したビヤル・ベンナマ(フランス)も退けた。東京五輪後初の大舞台で頂点に立ち、24年パリ五輪へ確かな手応えをつかんだ。

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2021年11月6日のニュース