バンタム級の坪井が4強入りでメダル確定 日本勢のメダルは村田諒太以来10年ぶり4人目
ボクシング男子世界選手権第9日 ( 2021年11月2日 セルビア・ベオグラード )
各階級の準々決勝が行われ、バンタム級で坪井智也(25=自衛隊)がジャバリ・ブリーディー(バルバドス)に5―0で判定勝ちし、ベスト4入りした。3位決定戦がないため、準決勝進出の時点で銅メダル以上が確定。日本男子では1978年大会フライ級銅メダルの石井幸喜、2007年大会ライトウエルター級銅メダルの川内将嗣、11年大会ミドル級銀メダルの村田諒太に次いで史上4人目の世界選手権メダリストとなった。
やや変則的なサウスポーの相手に対し、坪井はワンツーや右ストレートをヒット。相手が飛び込んでくるため1回はバッティングが多発したが、冷静に後半もポイントを積み重ねた。静岡県浜松市出身で、日大から18年に自衛隊に入隊。本来のライトフライ級が実施階級から外れた東京五輪はフライ級での出場がかなわなかったが、バンタム級で臨んだ今大会は2回戦で16年リオデジャネイロ五輪フライ級金メダリストのシャホビディン・ゾイロフ(ウズベキスタン)を破る金星を挙げていた。
ミニマム級準々決勝では国際大会初出場の荒竹一真(18=駒大)がウッティチャイ・ユラチャイ(タイ)に2回1分34秒負傷判定負けした。サウスポーの荒竹は右のリードを軸に自ら仕掛けてワンツーを狙い、ユラチャイは多彩な右のカウンターで対応。しかし、2回にバッティングで荒竹が左まぶたをカットして試合はストップ。2―3判定で敗れ、ベスト4入りを逃した。
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