浜田剛史氏 初防衛の中谷は「攻めるアウトボクサー」、リーチ有利も自ら攻めて相手はじき返す

[ 2021年9月12日 05:30 ]

WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦   〇中谷潤人 TKO4回32秒 アンヘル・アコスタ● ( 2021年9月10日    米アリゾナ州トゥーソン )

初防衛に成功し、笑顔の中谷(手前左)
Photo By ゲッティ=共同

 【浜田剛史の目】序盤から中谷は左のロングフックをしっかり強く振っていった。オーソドックスの相手に対し、サウスポーの左フックは最も遠くから狙うパンチになるため、まずは当たりやすいストレートから打つのがセオリーだ。しかし、中谷のフックにはスピードがあり、距離があってもアコスタは避けられなかった。この時点で格の違いはハッキリしていた。

 長いリーチを生かした自分の距離での闘い方でも、打ち合いでも勝っていた。アコスタは距離を詰めて闘おうとしたが、中谷は相手の得意な左フックが当たりやすい距離でも打ち合い、逆にパワーで差を見せつけた。下がらざるを得なかったアコスタは4ラウンドに捨て身で来たが、鼻血で試合が止まっていなければ中谷がKOしていたのではないか。

 長身で距離のアドバンテージがあるにもかかわらず、自ら攻めて相手をはじき返す中谷は「攻めるアウトボクサー」と言える。リードジャブも良く、海外でもうまさと強さの両面でアピールできた。まずは統一戦だが、階級を上げてさらにパワーアップする可能性もある。(元WBC世界スーパーライト級王者)

続きを表示

「ボクシング」特集記事

「アントニオ猪木」特集記事

2021年9月12日のニュース