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田中亮明、リオ銅も撃破!フライ級日本人61年ぶりメダルに王手

[ 2021年7月31日 11:50 ]

東京五輪第9日 ボクシング男子フライ級2回戦 ( 2021年7月31日    両国国技館 )

パンチを見舞う田中亮明(AP)
Photo By AP

 田中亮明(中京高教)が2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルの胡建関(フ・ジャンガン=中国)に負傷判定3―1で勝利し、8月3日の準々決勝に進んだ。3位決定戦はないため、次戦でユベルヘン・マルティネス(コロンビア)に勝てば、メダル獲得が確定する。

 1メートル68と、この階級では長身で構えを左右スイッチする胡建関に対し、田中は立ち上がりから果敢に攻めた。右ジャブを的確にヒットさせ、左ストレートへのワンツー、左ボディーへとつなげた。胡建関は右目上と左耳後ろから出血。2回にレフェリーが3度、ドクターのチェックを要請。続行不能と判断され、ジャッジ5者の2回までの採点はは20―18×3、19―19、18―20。田中は1回戦でリオ銀メダルのヨエル・フィノル(ベネズエラ)に5―0で判定勝ちしたのに続く金星を勝ち取った。

 世界最速タイのプロ12戦目で3階級制覇を達成した前WBO世界フライ級王者・田中恒成(畑中)の実兄。16年のリオ五輪では、最有力候補と言われながら代表選考から落選する悔しさを味わった。そこからはい上がってつかんだ東京五輪代表。コロナ禍で延期となったこの1年は弟の恒成とフィジカルトレーニングを行い、ジムワークにも一緒に取り組んだ。「負けた試合を見直すのが嫌い」なため、弟の映像を見てもらいアドバイスも受けた。攻撃的に変えたボクシングスタイルが見事にはまって準々決勝進出。フライ級でメダル獲得なら日本人では、1960年ローマ五輪銅メダルの田辺清以来の快挙となる。

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