「黄金」の輝き見えた 女子ボクシング・入江聖奈の銀メダル以上が確定!ペテシオとの決勝は3日
東京五輪第9日 ボクシング女子フェザー級準決勝 ( 2021年7月31日 両国国技館 )
20歳の入江聖奈(日体大)が2019年世界選手権銅メダルのカリス・アーティングストール(英国)を3―2の判定で下して決勝に進出、銀メダル以上を確定させた。12年ロンドン五輪から採用された女子ボクシングで日本人のメダル獲得は初めての快挙。目標とする金メダル獲得へ一歩前進した。
序盤からアーティングストールの手数の多さに押されたものの、しっかりガートし、要所で左ジャブ、右ストレートを的確にヒットさせて第1ラウンドを先取。第2ラウンドが相手に奪われながら、第3ラウンドを僅差でものにして勝利をつかんだ。
鳥取県米子市出身。母が漫画家の小山ゆうさんの作品が好きで、家にあった漫画「がんばれ元気」を読んで小2でボクシングを始めた。中1の時に20年五輪の東京開催が決定し、五輪での金メダル獲得が目標になった。
初戦に勝利した24日、入江は自身のツイッターで「オリンピック初戦、無事勝てました!応援が力になりました。そして、小学生からの夢にまず一歩踏み出せました」と報告し、当時のノートの写真を投稿。そこには「2020年 20歳で五輪代表に選ばれて金メダルをとる!!」と記されていた。
“パワフル英国戦士”の異名を持つアーティングストールを撃破し、悲願達成まであと1勝。鳥取県勢のメダル獲得は入江で3人目だが、まだ金メダリストはいない。日本女子で初めて五輪のリングに立ち、初勝利、そしてメダル確定1号と歴史に名を刻んだ入江の挑戦はまだ道の途中。「金メダルを取ったら大きい車の上に乗ってパレードしたいです。みんなに手を振りたい」。3日の決勝では、19年世界選手権覇者のネスティー・ペテシオ(フィリピン)と対戦する。
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