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魔裟斗 実現しなかったペトロシアン戦について語る「うわ、こいつ強ぇなー」

[ 2021年5月24日 22:30 ]

実現しなかった夢のカードである魔裟斗ージョルジオ・ペトロシアン
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 元K-1世界王者でタレントの魔裟斗(42)が、23日に元K-1選手の武蔵(48)とのYouTubeチャンネル「魔裟斗&武蔵チャンネル ムサマサ!」を更新。実現しなかった夢のカードである魔裟斗―ジョルジオ・ペトロシアンについて語った。

 動画では、夢の対戦カードを考えるという企画で武蔵が魔裟斗―ペトロシアンを挙げ、魔裟斗が当時を振り返りながら様々なことを語った。09年、10年のK―1 WORLD MAX世界王者で今も現役のペトロシアンは、19年に開催されたONEチャンピオンシップ・フェザー級キックボクシングワールドグランプリを制し、「70㎏世界最強」と呼ばれている選手である。

 当時の魔裟斗は09年4月に現役引退を発表し、その年の大みそか「Dynamite!!」でのラストマッチが決まっていた。相手は09年のK―1 WORLD MAX世界王者と決めていて、魔裟斗は当時2戦2敗だったアンディ・サワーを想定。サワーが同年のトーナメントに優勝したうえで、自身がサワーとのラストマッチに勝利して引退したいという構想があったという。だが09年のトーナメント決勝ではペトロシアンがサワーを下して優勝した。

 その試合を解説席に座って見ていた魔裟斗。当時を回顧し、圧倒的な強さで優勝したペトロシアンについて「うわ、こいつ強ぇなー。これはしょうがない。アンディ・サワーが勝てなかったからもうペトロシアンと戦うしかない」と話した。ペトロシアンが優勝し、リングに上がろうとした魔裟斗に、ともに解説を務めた当時のK―1プロデューサー谷川貞治氏は「もしあれだったら魔裟斗くん(リングに)行かなくて良いんだよ」と言ったという。しかし魔裟斗はここでリングに行かなかったら「無茶苦茶かっこ悪い」と思い、リング上でペトロシアンと対戦を約束した。

 ペトロシアンとのラストマッチが決まった翌朝には精神的な部分も含めて体重が1・5キロ減っていたという。ペトロシアンはサウスポーでアウトボクシングの選手でもなく距離の遠い選手ではなかったため「やりようはある。いけないこともない。ちょっと勝算はあるな」と魔裟斗は思っていた。しかしペトロシアンは優勝した翌日に右拳を骨折していることが発覚し、結局サワーとのラストマッチが決まった。谷川氏からは戦いたかった選手とラストマッチが出来るという意味で「魔裟斗くんもってるねー」と言われたという。

 結果的に魔裟斗は09年の大みそかにサワーと対戦し、判定勝利で有終の美を飾って現役を引退した。

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