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才賀紀左衛門、9年ぶりK―1で計量クリア 相手の卜部弘嵩は1.9キロオーバー、ハンデ付きで試合実施

[ 2020年12月12日 20:04 ]

K―1 WORLD GP 2020 JAPAN~K―1冬の大一番~ ( 2020年12月13日    東京・両国国技館 )

計量をクリアできなかった卜部弘嵩(左)と約9年ぶりのK―1リング復帰へ計量をクリアした才賀紀左衛門(右)
Photo By スポニチ

 立ち技格闘技の「K―1 WORLD GP 2020 JAPAN~K―1冬の大一番~」(13日、両国国技館)の前日計量が12日に都内で行われた。

 ―58.5キロ契約のスーパーファイトで約9年ぶりにK―1のリングへ帰ってくる才賀紀左衛門(31=PURGE TOKYO)は58.4キロで計量をクリアした。一方、対戦相手の卜部弘嵩(31=K―1 GYM SAGAMI―ONO KREST)は計量会場への到着が遅れ、最後に計量したものの1回目は規定体重を2キロオーバーする60.5キロ。トランクスを脱いで再度計量するが規定体重を1.9キロオーバーする60.4キロで計量をクリアできなかった。

 計量後の会見には才賀のみが出席。「久しぶりにK―1で試合が出来るので楽しみにしています。一番輝いて、目立ってやろうかなと思います」と意気込み、卜部の計量オーバーについて質問されると少し沈黙の後に「それぞれ思う事はあると思います。僕らはプロですし、しんどいけど体重を落としていきます。でもそこは人それぞれ事情があると思います。僕もそうですけど、彼も試合が出来るのは彼だけでなく彼の周りのサポートがあるからです。明日良い状態で、良いパフォーマンスを出したいですね」と答えた。

 試合に向けてはワクワクした気持ちが大きいという。「試合なので不安や心配はありますけど、このように試合が出来るのは周りで自分のことを応援している方やジムの仲間や家族の応援があるから絶対にその期待に応えたいと思います」と語り、「今は良い仲間と練習しているので、明日はみんな良いパフォーマンスを出すと思います。その中で『やっぱり紀左衛門は違うな』と思ってもらえるようなパフォーマンスを出したいと思います」と最高のパフォーマンスを見せることを誓った。

 会見終了後にK―1実行委員会で才賀側、卜部側と協議した結果は以下の通りに決定した。
(1)第1ラウンド、卜部は減点2から試合開始。
(2)規定では、才賀は8オンス、卜部は10オンス着用のグローブハンデとなるが、才賀がこれを拒否したため、双方とも8オンスグローブを着用。
(3)卜部はファイトマネーから30%減額。

 卜部は自身のインスタグラムを更新し、「計量オーバーでした。対戦相手の才賀選手には本当に申し訳ない気持ちと同時に明日の試合を受けてくれた事に心の底から感謝してます」と発信した。

 ネット上では卜部の計量オーバーについて「計量オーバーはどんな理由があってもダメ。契約をした以上その体重まで落とすのが格闘家としての第一の仕事」「相手に失礼」「1.9kgオーバーってやる気あるんか」「えっやるの?萎える。ホント萎える」など厳しい言葉が並んだ。

 グローブハンデを拒否した才賀に対しては「紀左衛門さん男じゃん!」「才賀かっこいいな」「カッコ良すぎるだろ」などと称賛する声がありながらも、「男気を見せるのは分かったからグローブハンデは甘んじて受けよう…約一階級差だぞ」「紀左衛門が拒否しても10オンスを義務づけるべきだろう」「10オンスでやらすべきでしょ」と心配する声も上がった。

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2020年12月12日のニュース