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“戦うシングルマザー”吉田実代 13日にV2戦「感謝の気持ちを持って全力を」

[ 2020年12月12日 17:12 ]

<WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ>前日計量をクリアした王者・吉田実代(左)と挑戦者の奥田朋子(三迫ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングWBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦(13日、エディオンアリーナ大阪第2)の前日計量とPCR検査などが12日、大阪市内の病院で行われ、王者・吉田実代(32=三迫)はリミット(52.1キロ)を200グラム下回る51.9キロ、挑戦者で東洋太平洋&日本女子バンタム級王者の奥田朋子(37=ミツキ)はリミットの52.1キロで、ともに一回目でクリアした。

 昨年6月に王座を獲得した吉田にとって2度目の防衛戦。昨年大みそか以来1年ぶりの試合となる。計量後にリモート取材に応じた吉田は「このような状況で試合ができるのは特別なこと。感謝の気持ちを持って全力を出し切り、必ず防衛します」と意気込みを語った。

 愛娘の実衣菜ちゃんを女手一つで育てる“戦うシングルマザー”。コロナ感染予防のため、2週間前から2人でビジネスホテルに宿泊し、前日は新幹線など公共交通機関は使わずに車で10時間かけて大阪に移動した。「世界王者として最大限できることはやりたかった。娘に保育園に行くのを我慢してもらったり、ちょっと狭かったけど、それを乗り越え、改めて世界王者の自覚を持てたし、自分に厳しくなれた」と振り返った。

 対戦相手の奥田は1メートル67の長身だが、昨年大みそかの初防衛戦で対戦したシー・リーピン(中国)は奥田より長身。8月に三迫ジムに移籍し、コンビを組んだ加藤健太トレーナーからの指導に加え、男子選手との実戦練習で対策は万全。「相手がどう来ても対応できる。前回のように倒そうとか変に気気負わず、自分がやってきたことを出せれば結果はついてくると思う」と自信を示し、「“自覚”“自信”“誇り”がキーワード。その3つを胸に刻んでリングに上がりたい」と話した。

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2020年12月12日のニュース