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“現役教師ボクサ”ー奥田朋子が世界初挑戦「自分の人生を思い切り表現したい」

[ 2020年12月12日 17:37 ]

<WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ>前日計量をリミットでパスした挑戦者の奥田朋子(三迫ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングWBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦(13日、エディオンアリーナ大阪第2)の前日計量とPCR検査などが12日、大阪市内の病院で行われ、世界初挑戦となる東洋太平洋&日本女子バンタム級王者の奥田朋子(37=ミツキ)はリミットの52.1キロで一発クリアした。

 立命館大時代は柔道選手として活躍し、現在は高校の保健体育の教師、スクールカウンセラーを務める。30歳でボクシングを始め、プロ10戦目で東洋太平洋&日本女子バンタム級王座を獲得。それから1年足らずで世界戦の舞台に上がる。計量後にリモート取材に応じた奥田は「こんなに早くチャンスを頂けると思っていなかったので、ありがたいです。ベルトにこだわりはないけど、闘いたかった方と闘えるのはうれしい。ワクワクしている」と話した。

 今回は1階級下のスーパーフライでの挑戦となるが、減量などは10月に東洋太平洋王座に挑戦した同門の河村真吾(30)からのアドバイスもあって順調に進み、「普段よりも結構しんどくなく落とせた」という。元々は早めに体重を落とすタイプだが、今回は食べながら動いて落とし、コンディションは上々。計量ではバキバキに割れた腹筋を披露した。

 この日、対面した王者・吉田実代(32=三迫)については「雰囲気は柔らかいかなと。でも動画を見ると前に来るタイプなので“だまされないぞ”って思いました」と笑った。地元・大阪での大一番。37歳のチャレンジャーは「あしたは自分の人生を思い切り表現したい。新しいステージに行くために」と意気込みを語った。

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2020年12月12日のニュース