中谷潤人が相模原市長を表敬訪問 世界戦延期も「明るいニュースを届けたい。必ず世界王者になる」
プロボクシングWBO世界フライ級3位の中谷潤人(22=M.T)が17日、ジム所在地である相模原市の本村賢太郎市長を表敬訪問し、世界王座獲得への決意を新たにした。中谷は同級1位ジーメル・マグラモ(25=フィリピン)とWBO世界フライ級王座決定戦を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されている。
新たな日程は未定だが、年内の開催を想定して調整を続けている中谷は「相模原市の皆さん、日本中の皆さんに明るいニュースを届けたい。必ず世界チャンピオンになります」と宣言。三重県出身だが、17歳でプロデビューする前から拠点としている相模原市は、言わば“第2の故郷”で「恩返ししたい」の思いは強い。
本村市長は「2度の延期でコンディションをつくるのは大変だと思うが、最高のパフォーマンスを発揮してほしい。コロナで大変な市民も多いのが、世界王座を獲得すれば市民に大きなプレゼントになる」と期待。「相模原市のみんなで応援している。市としてもできる限りの応援をしたい」と約束した。
中谷にとってはプロ21戦目で念願の初世界戦。当初は4月4日に予定されていたが、コロナ禍で延期となり、8月21日に再設定されたものの、再度延期になった。2度の延期にも中谷は「この期間をプラスにしよう」と気持ちを切り替え、苦手なことにも向き合い、克服することに時間を割いた。また、本来はサウスポーだが、右構えの練習をするなど普段は出来ない試みにもチャレンジしたという。
開催のカギを握るのはマグラモ陣営の日本への入国だが、フィリピンの感染状況は深刻な状況。中谷は「情報はないけど、マグラモにも安全に過ごしてもらいたいです」と対戦相手を気遣っていた。