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WBOアジア王座懸け激突 山内「勝って恩返しを」 戸高「この試合を引退試合に」

[ 2020年8月18日 15:22 ]

<WBOアジアパシフィック・フライ級王座決定戦>前日計量をクリアした戸高達(左)と山内涼太
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 プロボクシングのWBOアジアパシフィック・フライ級王座決定戦(19日、後楽園ホール)の前日計量が18日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、同級3位の山内涼太(25=角海老宝石)はリミットの50.8キロ、同級5位の戸高達(30=レパード玉熊)は200グラム軽い50.6キロでともに1回目でパスした。

 山内はプロ8戦目で2度目のタイトル挑戦。初挑戦は昨年3月、日本未公認のWBAインターナショナル王座決定世でウラン・トロハツ(中国)に判定負けを喫した。「負けたのは良くないけど、同じ失敗をしないようにしたい。あの時の負けが生きたと言えるような試合をしたい」と意気込みを語った。

 所属する角海老ジムは元世界王者を含め、選手層が厚く、コロナ禍で出稽古ができない状況でも約100ラウンドのスパーリングを消化し、仕上がりは上々。高校時代に全国選抜大会で準優勝したことはあるが、まだ大きなタイトルを手にしたことがない。「中国で負けて、こんなにすぐチャンスをもらえるとは思っていなかった。勝って恩返しするしかない。結果が全て。何が何でも勝ちます」と気合を入れた。

 対する戸高は昨年2月の日本ライトフライ級王座決定戦以来、2度目のタイトル戦。主戦場はライトフライ級だが、「チャンスがあるなら」と1階級上げて王座奪取を狙う。これまで計4度の眼窩(がんか)底骨折を経験。日本タイトル挑戦を節目に引退する決意を固めた。「試合が終わった時には気持ちが変わっているかもしれない」としながらも「最後にふさわしい舞台。この試合を引退試合にしようと思っている」と明言した。

 コロナ禍で対人練習などの制約はあったものの、“最後”と決めたことで「1日1日の練習を大切にするようになった。モチベーションを保ち、自分にハッパをかけることもできた」と振り返る。強い決意を胸に臨む大一番へ「相手が格上だと思うので胸を借りるつもりで自分を力を出し切りたい」と誓った。

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2020年8月18日のニュース