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中谷潤人「いい練習ができた」、初世界戦へ黒田雅之と2度目の“新旧日本王者スパー”

[ 2020年7月18日 20:00 ]

黒田雅之(左)と2度目のスパーリングを行った中谷潤人
Photo By スポニチ

 プロボクシングのWBO世界フライ級王座決定戦(8月21日、東京・後楽園ホール)で世界初挑戦する同級3位の中谷潤人(22=M.T)が18日、相模原市のジムで黒田雅之(34=川崎新田)と6ラウンドのスパーリングを行い、無観客で実施される同級1位ジーメル・マグラモ(25=フィリピン)との一戦へイメージを高めた。

 今月8日に山梨での4日間の走り込み合宿を終え、実戦練習を再開。すでに今週だけで10ラウンドのスパーを2度行っているとあって「疲れがたまっている状態」だったが、マグラモを想定し、あえて接近戦での打ち合いも試した。中谷は「いい感じですね。疲れがあっても、しっかり動けたし、収穫も課題もあって、いい練習ができました」と手応えを口にした。

 黒田が世界挑戦のために18年12月に返上した日本タイトルを19年2月に獲得したのが中谷。今月2日にに5ラウンドのスパーに続いて2度目の“新旧王者対決”だった。黒田は「右ジャブのタイミングが取りにくい。前回よりも上下の打ち分けが増えた。中に入るのが難しい一つ一つの動きに隙がなくなった」と中谷の仕上がりに太鼓判を押した。

 プロボクシングは12日には国内での興行が再開し、16日には後楽園ホールでタイトル戦も行われた。中谷は「刺激になります。無観客の様子とかも聞いてイメージはしている」と気持ちの部分の準備も進めている。試合1カ月前となる21日には体重を56キロにセットし、そこからフライ級のリミット50・8キロに向けて減量に入る。さらに12ラウンドのスパーも行う予定。待望の世界戦へ一歩一歩前進する。

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2020年7月18日のニュース