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井上岳志 7カ月ぶり再起戦で王座返り咲き 2回左ボディーでKO勝利

[ 2019年8月3日 21:15 ]

<WBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級王座決定戦>2回KO勝ちで王座に返り咲いた井上岳志
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 ボクシングのWBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級王座決定戦12回戦は3日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の井上岳志(29=ワールドスポーツ)が同級4位コムサン・ポンセーン(36=タイ)を2回KOで下し、世界挑戦のために返上した王座を取り戻した。

 今年1月にWBO世界スーパーウェルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑戦も判定負けした井上にとっては7カ月ぶりの再起戦。ムンギア戦では“ジョロウグモ”の異名を持つ超接近戦で王者を苦しめたが、ポイントには結びつかず。その反省から距離や空間を意識し、右ストレートや左ジャブに磨きをかけてきた。

 2回、右フックで大きく後退したポンセーンを追いかけて連打を浴びせ、最後は強烈な左ボディー一発。うずくまるようにマットに沈んだ36歳のベテランが再び立ち上がることはなかった。

 「1月に負けてプレッシャーもあったし、緊張もあった。2ラウンドで倒せたのは良かったです」

 序盤から積極的に左ジャブを放つなど、練習の成果は発揮したが、まだ完全に“ジョロウグモ”を脱却したとは言えず「距離感とか戦い方はまだまだです」と反省。それでも会心の再スタートに井上は「一つずつ勝ってランキングを上げ、また世界戦ができるように必死に頑張ります」と力強く誓った。

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2019年8月3日のニュース