×

KIDさんお別れの会 父・郁榮さん「精一杯駆け抜けた」 アーセン「ノリを受け継いでいる」

[ 2018年11月4日 12:12 ]

山本“KID”徳郁さんお別れの会に飾られた祭壇の遺影(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 9月18日に胃がんのため亡くなった格闘家の山本“KID”徳郁さん(享年41)のお別れの会が4日、東京・青山葬儀所で執り行われた。

 親族代表の山本郁榮氏(73)は「徳郁が9月18日に旅立ってから今日で四十九日になります。本日はお別れ会でお集まりいただいて、生前、徳郁は多くの方に支えていただきながら格闘技をして参りました。本日は徳郁からの感謝の気持ち、ありがとうの思いをお伝えできる会になればと思っております」と話した。

 「3人の子供の中では一番やさしいのではないかと思っています。小学校の頃はわんぱくで、よく先生に怒られていた」と懐かしみ、「最後まで弱音を吐かず、ファイターとして旅立っていきました。これからも私達のそばで頑張れよ!と声をかけてくれると思います。KRAZY BEEをこれからも若い選手の活躍の場として盛り上げていくのが私達ができることではないかと思っています。41歳と6カ月、徳郁は精一杯駆け抜けていったと思います。今は亡き、母と一緒に空から私達を見守ってくれていると思います」と気丈にあいさつした。

 「KRAZY BEE」所属選手代表の矢地祐介(28)は「俺たちがそっちにいった時には、またいろんなアドバイス、いろんなテクニックを教えてください。KIDさん、いままで本当にありがとうございました」とむせび泣いた。

 お別れのあいさつに立った山本さんの姉・美憂(44)の息子である総合格闘家の山本アーセン(22)は「ノリ、ごめん。みんなみたいに手紙書いてない」と苦笑いしつつ、「いつも俺の逃げ道を作ってくれてありがとうね。そこからずっと服装だったり、音楽だったり、全部お下がりもらったり、着るのが楽しかった。ノリを受け継いでいるな、ありがとう」と涙で感謝。「今、やっと格闘技の楽しさとかが分かってきたのに今、逝ってもらったらきついな。一緒にやりたかったな。でも、その分、頑張るからから。ノリに心配かけないように、怒られないように、2倍頑張って、観客を沸かせて、その声を届けるから聞いていてね。俺も絶対に諦めないから。最後の最後まで戦って、ノリさんのところにチャンピオンベスト巻いていくからね、待っててね!」と呼びかけた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年11月4日のニュース