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魔裟斗、KIDさんへ“最期の言葉”「まさに戦友」「素晴らしいファイターだった」

[ 2018年11月4日 12:17 ]

山本“KID”徳郁さんのお別れの会に参列した魔裟斗
Photo By スポニチ

 9月18日に胃がんのため亡くなった格闘家の山本“KID”徳郁さん(享年41)のお別れの会が4日、都内の青山葬儀所で執り行われた。

 山本さんのライバルとして格闘技界で一時代を築き、山本さんと2度対戦した魔裟斗(39)が“戦友”に向けて“最期の言葉”を送った。魔裟斗は「きょうを迎えるまでは渋谷あたりで突然『お、魔裟斗くん』と笑われそうでしたが、この場に立つと本当にこの世にいないんだなと実感が込み上げてくる。本当に残念でなりません」と早すぎる死に沈痛。山本さんとの対戦を「2004年にリング上から解説席にいた自分に『2人で大みそか試合やって盛り上げよう』と大阪ドームで戦った試合。アドレナリン出まくって、唯一戦って楽しかった試合で、本当に盛り上がりましたね」と振り返り、「当時、必死に闘っていてまさに戦友でした。メディアの前ではやんちゃなコメントばかりだったけど、小さい体で体重差がある相手にも真っ向勝負している姿は、根っからのアスリートで、素晴らしいファイターだった」と故人を讃えた。

 山本さんの生涯最後の試合になったのは、15年大みそかでの魔裟斗戦。「あれが結果、最後のリングになったのも運命的なのかもしれません」と自分たちの“縁”に思いを馳せ、15年の試合後は「お酒でも飲んで思い出話したかった」というが、「実現しなかったのが心残り」と悔やんだ。魔裟斗は「新しい家族もできて、これからって時に病気になってしまって悔しかったと思う。これからはキッドイズムを持った後輩たちが、KIDのファイトスタイル、魂を継承して格闘技界を盛り上げてくれると思うのであの世で見守ってあげてください」と天国の戦友に呼びかけ、「最後の最後まで現役選手おつかれさまでした。KID、いままでありがとう」と感謝を述べた。

 この日のお別れ会は「試合観戦、応援にいくような服装」という“ドレスコード”。関係者もこの日のために作られたメモリアルTシャツを着用し、返礼品にもTシャツが用意された。遺影は2001年のプロデビュー戦での写真など3枚。祭壇のコンセプトは「エネルギー」「力強さ」「生命力」で、菊やカーネーション、トルコキキョウなど7000本以上の花で彩られ、所属事務所「KRAZYBEE」のロゴマークも花で表現されている。

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