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内藤V3!その時、亀田興毅“乱入挑戦状”

[ 2008年7月31日 06:00 ]

KOで清水を下した内藤大助をリング上がり祝福する亀田興毅

 WBCフライ級王者・内藤大助(33)が、亀田興毅(21)から挑戦状を叩きつけられた。劣勢で迎えたタイトルマッチの10回、同級13位の清水智信(27)を2度倒してKO勝ち。直後にリング上で対戦を熱望された。この亀田興のパフォーマンスに、協栄ジムの金平桂一郎会長(42)は激怒。この日4度目の防衛を果たしたWBA王者・坂田健史(28)の次戦の相手として亀田興にオファーを出す予定だったが、微妙な情勢となった。

【内藤サプリ


 内藤の顔が瞬時にこわばった。劇的な逆転KO勝ちを収め、勝利インタビューを受けていた最中に、亀田興がロープをくぐってリングに入ってきたのだ。右手を掲げられて「おめでとうございます」と祝福され「次の試合ね」と対戦希望を告げられた。「やる?ホント?」と困惑を隠せなかった王者だが、観客に向けて「やるぞ~!」と拳を突き上げると、場内は興奮のるつぼと化した。
 「びびったよ。おいしいところ、持っていって…」。V3の喜びも消えたように内藤はぼやいた。亀田興については「やろうな、やろうなと言うから“やってくださいだろ”って言ってやった。そしたら言い直したよ。やってくださいと」と言葉遣いを注意したことを明かしたが「ああいう知名度の高い選手のパフォーマンスは大賛成」と登場自体は歓迎した。
 試合は鮮やかな逆転KOだった。8回終了後に公表されたポイントで0―2と劣勢。だが10回、ゴングと同時に突進すると、左フックから右フックのコンビネーションで清水を倒した。続けて連打で2度目のダウンを奪い、テンカウント。「(公開採点で)開き直ったら強いんですよ」と胸を張った。
 8月30日に34歳を迎えるが、野木トレーナーが「今までで一番きつい」という猛練習を積んできた。6月の北海道合宿では1日4時間、走り込みのメニューをこなし、試合終盤でもスピードが落ちないように故郷の山道を何度も駆け上がった。疲れの出る終盤でのKO勝利は進化の証だ。次戦に関しては「あすから1カ月、ボクシングのボの字も考えません」とかわしたが、昨年10月の大毅に続く亀田兄弟との対戦が実現しても、内藤に年齢のハンデは関係なさそうだ。

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2008年7月31日のニュース