NPB通算503試合のオイシックス・又吉克樹がメキシコで学んだこと「本当にいい1カ月でした」

[ 2026年5月14日 11:00 ]

オイシックス・又吉克樹
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 NPB返り咲きを目指し、ファーム・リーグのオイシックス新潟アルビレックスBCで腕を振っているのが又吉克樹投手(35)だ。

 中日、ソフトバンクでNPB通算503試合に登板。歴代6位の173ホールドを挙げている。そんな経験豊富な右腕が、昨年ソフトバンクを戦力外となってから挑戦したのがメキシカンリーグだった。

 3試合、4イニングを投げて被安打2、1失点。3月初旬に海を渡り、オープン戦でも結果を残したが、チーム編成上の都合もあり4月7日に構想外を告げられた。

 わずか1カ月。メキシコでの野球生活はどのようなものだったのか。この問いに又吉は、笑みを浮かべてこう答えた。

 「初登板が7時間バスに乗って、その日のナイターで緊急登板の回またぎ。本当にいい1カ月でした。凄く濃い時間を過ごせたので。得たものもたくさんある。1カ月“も”いられましたね」

 一番は「自分に厳しく」向き合ってきた野球に対して「楽しんでいいんだ」と実感できたことだったという。感情むき出しでベンチに戻ってきた選手を迎え入れる投手コーチ、真剣に野球を楽しむチームの雰囲気。

 所属したユカタン・ライオンズの球団オーナーも米マイナー、韓国、台湾と渡り歩いた苦労人だった。自らの後悔や経験をもとに、こう伝えられたという。

 「ここに来て野球を楽しんで帰ってもらいたい。自分を追い詰めるようなことだけはしないでくれ。野球は3つのストライクで三振だし、4つのボールでフォアボール。それだけだ。楽しまないともったいないじゃないか」

 自らを律することは重要でも厳しすぎてはいけない。「マウンドはご褒美。楽しまないと損」。自分を褒めることの重要性も異国の地で学んだ。「自分を褒めるという感覚がなかった。抑えても“もっとできたのかな”とか思っていたけど、自分を褒めて良いんだというのは楽になりましたね」

 現地になじむため、連日メキシコ料理を食べ、チーム内でコミュニケーションを取り過ごした。「学んだことを新潟で生かすことができれば一番いいのかなと思います。新潟でもNPBの出戻り第1号になってほしいと言われているので、やりがいを感じながらできたら」

 密度の濃い1カ月を充実感たっぷりの表情で振り返った。(記者コラム・木下 大一)

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