阪神・西勇輝 史上3人目300試合連続先発を勝利で飾る 「見守ってて」天国の恩師にさらなる快投約束

[ 2026年5月13日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神10─0ヤクルト ( 2026年5月12日    神宮 )

<ヤ・神(7)>6回、内山を見逃し三振に仕留め、雄叫びを上げる西勇(撮影・北條 貴史)
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 阪神・西勇輝投手(35)は自らを鼓舞するように何度も吠えた。西勇は6回2安打無失点の力投で今季2勝目。長く先発ローテーションを守ってきた勲章ともいえる、300試合連続先発登板の節目を自らの快投で彩った。

 「自分のやらないといけないことを、プライドとか関係なくゼロで抑えることが大事なので」

 初回のピンチを乗り切ると、波に乗った。先頭の丸山和に二塁打を浴びるなど2死一、三塁とされたが、武岡を低めの変化球で三ゴロ。伏見との“同学年バッテリー”は息ピッタリで、内外角を丁寧に投げ分けながら相手打線を手玉に取った。5三振を奪い、過去60人の1500奪三振まであと8。新たな金字塔も視界に捉えた。

 4月30日のヤクルト戦で617日ぶりの白星をつかみ取った。何度も壁にぶつかり、もがき苦しみながらたどり着いた特別な一勝だった。「大切な思い出にしまっておきたい。たくさん苦労した分、これからも負けずに前へ進んでいきたい」と喜びをかみしめた。

 この勝利を真っ先に伝えたい相手がいた。昨秋、野球の道へと導いてくれた少年野球時代の監督が天国へ旅立った。登板翌日は甲子園での全体練習を終えると、その足で地元・三重へ向かった。「初勝利」と記した大切なウイニングボールを仏壇に供え、静かに手を合わせた。

 「やっと約束の一勝を届けにいけた。本当は試合を見届けてほしかったけど、間に合わなくて申し訳ない。これからも天国で見守っててくださいと伝えた」

 そう言って、空を見上げた。やっと届けられた約束の一勝。その思いは天国の恩師へきっと伝わった。(山手 あかり)

 ○…西勇(神)が300試合連続先発登板の大台に到達。300試合以上連続は、山内新一(南海、阪神)の311、石川雅規(ヤクルト)の306に次いで3人目の快挙となった。また、節目の連続100、200試合目と同様に今回も勝利投手となった。

 ○…過去60人が達成している通算1500奪三振にはあと8個に迫る。阪神在籍中の達成となれば、72年の江夏豊以来5人目。他球団在籍を経ての達成は66年の権藤正利以来2人目となる。

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