ヤクルト再奪首 攻守で古賀がけん引!先制決勝打&4投手好リードで1失点リレー導いた

[ 2026年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―1広島 ( 2026年5月8日    マツダ )

<広・ヤ>初回、右翼線に先制の適時三塁打を放った古賀(撮影・岸 良祐)
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 ヤクルトは8日、広島戦に4―1で快勝し、阪神が敗れたために10日ぶりに首位へと返り咲いた。3番に座った古賀優大捕手(27)が決勝打となる先制の適時三塁打含む2安打の活躍。守っても4投手を1失点リレーに導いた。昨年はわずか5勝に終わった鬼門の5月だが、今年はこれで7試合目にして5勝目と勢いは止まらない。

 現場監督は冷静に試合を支配していた。古賀が2打点に好リードで10日ぶりの首位浮上に導き「いい結果になって良かった」と笑顔を見せた。

 開幕から主に3番で起用される。「チャンスとかランナーがいる状況で回ってくることが多い。どうすれば相手が嫌かなとかを考えるようにしている」と常に頭を回転させる。初回1死一塁。森下の初球の大きなカーブを見逃し、1ストライクから真ん中の直球を右中間へ。右打ちがベストの中で、最高の打球をはじき返した。「ゾーン内はしっかりスイングしていこうと。つなぐ意識だった」。主導権を握る適時三塁打となった。

 貴重な中押し打は、3ボールからだった。5回1死三塁、甘く入った森下のカットボールを強振。「打てのサインを出してもらったので受け身にならず仕掛けた結果」とうなずいた。1点差に詰め寄られた直後の攻撃で左前適時打。「1点入らないと嫌な流れになるところだった」。得点圏打率・348を誇る選手会長は「この打席はどういう球種が来るかなと頭に入れながら。しっかり攻める」と捕手ならではの目線で狙い球を絞り、好結果につなげている。

 基礎を叩き込まれたのが高知・明徳義塾での3年間だ。本紙では3月に連載「我が道」を同校の馬淵史郎監督が担当した。「捕手論」の回を知人から送られ熟読した。「こんな感じだったなって」と懐かしんだだけでなく「困った時に思い出すのは高校の時の教え。相手の弱点見て、投手のいいところ見てとか。試合をつくるのを任されていたので、あの時の経験が凄く生きてる」と開幕前に原点を振り返っていた。恩師の「多少は意地が悪い方が向いている」という原稿に「あれから“性格悪いリードするなー”って周りに言われます」と笑う。相手の弱点を見定める捕手としての褒め言葉をナインからももらった。

 池山監督も「初回の先制点が大きかった」と感謝した。ビジター席を埋め尽くしたヤクルトファンに勝利を届けた。20歳の鈴木叶との正捕手争いも激化。「負けたくないという気持ちで毎試合出ている」と古賀。勢いに乗るチームに、頼もしく冷静な扇の要がいる。(小野寺 大)

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