阪神・前川右京 左翼獲り再加速「次も頑張る」 21年夏“智弁対決”再戦で満塁一掃打の中日・中西撃ち

[ 2026年5月5日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神3―7中日 ( 2026年5月4日    バンテリンD )

<中・神(7)>初回、中西(左)から走者一掃の先制適時二塁打を放つ前川(撮影・岸 良祐)
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 勝負で勝っても、試合に負けた阪神・前川に笑顔はなかった。「(中西は)いいピッチャー。これからたくさん当たると思う。これからも頑張りたい」。この試合でチーム唯一の得点をスコアボードに刻んだのは、背番号58のバットだった。

 「(プロに入ってから)初対戦で初球からいけて良かった。甘い球をしっかりスイングすることができた」

 2死満塁で迎えた初回だった。その初球。浮いてきた外角のフォークをひと振りで仕留めた。右中間を破る走者一掃の適時二塁打。直近の左翼スタメンは福島、同学年の岡城らに譲っていた。代打出場が多かった中、4月19日中日戦以来、実に11試合ぶりの先発起用に応える8打席ぶりの快音。また今季、満塁機での無安打を5打席目で止めた22歳は「(次も)頑張ります」と言葉に力を込めた。

 「高校時代たくさん試合もさせてもらいましたし、修学旅行も一緒に行った」

 智弁和歌山出身の相手先発・中西とは縁があった。21年夏の甲子園の決勝戦で「智弁対決」として激突。4回途中から登板した右腕に5回は右前打、7回に右翼への二塁打を放ち、その当時も2打席連続でフォークを捉えていた。5年ぶりの再戦となったこの日、1点劣勢で迎えた続く3回2死一、二塁からの打席はカウント1―2から空振り三振。なおも2死一塁で迎えた5回の3打席目は際どいボールを見極めて四球を選んだ。結果球は全てフォークだった。

 「(スタメンの)準備が遅れないようにしっかりいけたので良かった」

 5年前の夏は準優勝に終わり、この日はプロ初勝利を献上した。今後も中西との対戦は確実に訪れる。ライバルから放った右中間への一打。その手応えを両手に残した若虎が再び左翼獲りを再加速させる。  (石崎 祥平)

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