ドジャース・大谷 盗塁減の理由 「投打ダブル規定」到達へ“投手としての足”をつくっている最中

[ 2026年4月22日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース12―3ロッキーズ ( 2026年4月20日    デンバー )

<ロッキーズ・ドジャース>初回、大谷は二盗を決める(撮影・沢田 明徳)  
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 【ヤナギタイムズ】ドジャース大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)のロッキーズ戦で初回に今季初盗塁の二盗に成功した。投手専念日を除く打者出場21試合目はメジャー9年目で3番目に遅い。今季はデータ計測システム「スタットキャスト」で算出されるスプリントスピードも過去“最遅”。MLB担当・柳原直之記者(40)のコラム「ヤナギタイムズ」で、その舞台裏に迫った。

 大谷には盗塁成功の確信があった。一ゴロがベースカバーに入った左腕キンタナの失策を誘って一塁走者になった初回。続くコールの打席で、右足を大きく上げて投げ続けるキンタナの4球目にスタート。右足から滑り込み、悠々とセーフをもぎ取った。

 打席に立たず投手に専念した4月15日のメッツ戦を除く打者出場21試合目での初盗塁は、19年の30試合目、18年の26試合目に次いで3番目に遅い。そもそも盗塁企図が今季初めてだった。

 24年に「50―50(54本塁打、59盗塁)」を達成し、昨季は20盗塁。走塁と内野守備を担当するクリス・ウッドワード一塁コーチは「投手は足のコンディション管理が重要。今は“投手としての足”をつくっている段階。昨季は途中から投げたが、今年は開幕から投げているので体への負荷が違う」と盗塁減の内情を明かした。右肘手術明けの24年は打者専念し、25年は6月に投手復帰。3年ぶりに二刀流で開幕した今季はシーズン完走を最大の目標とする。むろん「必要な場面では走る」と付け加えた。

 盗塁だけではない。今季は特定の場面でしか全力疾走をしない傾向がある。スプリントスピード(柵越え以外で走者が最低2つのベースを回ったことなどが条件の平均速度)は秒速26・5フィート(約29・1キロ)。メジャー平均27フィート(約29・6キロ)を下回ったことがなかった過去8年とは明らかに違う。昨季平均28・0フィート(約30・7キロ)を下回り、メジャー9年間で最も遅い。

 内野手の正面を突いたゴロでもスピードを緩める場面がある。同コーチは「もちろん、ドク(ロバーツ監督)は全力疾走しないことは好まない」とした上で「現実的にアウトの打球なら無理をしない」と言い切った。「全て本人の判断。全力疾走してハムストリング(太腿裏)を痛める方が問題。それは避けたい。年齢的にも、シーズンを通して健康を保つことが重要」。22年以来2度目の「投打ダブル規定」到達を目指し、「投手・大谷」を前提に全てのプレーが生み出されている。

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