巨人・長野 応援歌に応えた有終の「夢の弾道」初安打と同じ中前へ「本当に周りの方に恵まれた野球人生」

[ 2026年3月15日 05:30 ]

オープン戦   巨人1―8日本ハム ( 2026年3月14日    東京D )

<巨・日>引退試合を終え、ファンの歓声に応える長野(撮影・光山 貴大)
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 背番号7がバットを手にベンチを出ると、東京ドームは大歓声に包まれた。昨季限りで現役を退いた巨人・長野が、出場選手登録され引退試合となった日本ハム戦に出場。8回2死から代打で登場すると、柳川の149キロ直球をはじき返した。1年目の10年に放ったプロ初安打と同じ中前打だった。

 「柳川君も真っすぐをどんどん投げてくれたし、捕手の進藤は高校(筑陽学園)の後輩、二塁は大学(日大)の後輩の上川畑。とにかく捕るなと。抜けてくれて良かった」

 続く岸田の右前打で三塁まで激走。最後は慣れ親しんだ右翼に入り、先頭・常谷のフライも捕った。「新庄監督がライトに打てと(ベンチで)やってくれていた。ぐっと来ました。ファイターズファンのみなさんも凄く拍手してくれたので、感動しました」。

 この日は左袖に巨人と広島でつけた背番号を取り入れた「RE5PEC7」の文字が入った特製ワッペン付の特別ユニホームをナインが着用した。オープン戦ながら4万1947人の大観衆が集結。「いつも励ましてもらっていた。本当にありがたい声援をいつももらっていた。本当に周りの方に恵まれた野球人生」と感謝した。

 今季から編成本部参与に就任。16年の選手生活に別れを告げ「とにかく野球を楽しんで、もちろん勝ち負けはあると思いますけど、そういうプレッシャーも感じながら頑張ってほしい」と後輩にエール。本拠地に響いた「一筋貫く、夢の弾道 飛ばせ長野、放て長野…」という応援歌と同じ鮮やかなラストヒットだった。(青森 正宣)

 ≪「正しい野球人生」原氏サプライズ≫試合後のセレモニーには、長野の入団時の監督だった原辰徳氏がサプライズ登場。花束を渡しながら「これだけ最後にファンの方がお前さんを見に来てくれてるっていうことは、正しい野球人生だったと思うよ」とねぎらった。逆方向への打撃が持ち味だった男が最後に中前打。「彼の右中間方向に打つ打球は、見たことのないような(素晴らしい)打球だった」と思い返していた。

 ≪阿部監督「いい一日に」≫阿部監督は、最後まで走攻守で躍動した長野の勇姿に「凄いね。いい一日になったと思います。こうやってボコって打つんだから、やっぱり天才。(大歓声は)チョーさんを象徴してるよね」と感慨深げだった。現役時代はグアム自主トレにも同行した可愛い弟分。「生きざまじゃないけど、こうやって終われる人ってなかなかいない。若い選手も将来的にそうなれるように頑張ってもらいたい」と話した。

 ≪“盟友”坂本「さすが」≫盟友の坂本は、長野が中前打を放つとベンチ前で両手を上げて大喜び。「さすが。ヒットも見られて良かった。みんなうれしかったんじゃないですかね」と笑顔だった。「サカチョーコンビ」として20代からともに主力として活躍。12年には最多安打のタイトルを分け合うなど“戦友”の姿を目に焼き付けていた。

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