ベシアが昨年急逝した愛娘への思い語る「彼女は毎日、私たちと共にいる」 深い絶望感も周囲の支えに感謝

[ 2026年2月14日 08:20 ]

<ドジャースキャンプ>ブルペンで投球練習をするベシア(撮影・須田 麻祐子)
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 ドジャースのアレックス・ベシア投手(29)が13日(日本時間14日)、キャンプ地のアリゾナ州グレンデールで、昨年10月に愛娘を亡くしたことについて初めて公の場で語った。地元メディア「ドジャースネーション」はじめ、米各メディアが報じた。

 悲しみ、喪失感、絶望感に支配された夫婦を支援してくれた周囲への感謝。ベシアは「始めに、私の妻であるケイラに感謝を伝えたいと思います。彼女は私が知る中で最も強い人であるだけでなく、私の心の支えでもあります。今日ここでお話しする内容は、私たち夫婦二人を代表しての言葉です」と切り出し、様々な感情を表現した。

 ベシアは昨年のワールドシリーズを「家庭の事情」を理由に欠場。試合中はドジャースだけでなく、ブルージェイズの救援投手陣もベシアの背番号「51」を帽子に付けていた。両球団への感謝を口にし「この組織の一員であり、この家族(チーム)の一員であることを、私たちはこの上なく光栄に思っています。また、トロント・ブルージェイズのフロント、コーチングスタッフ、そして選手たちにも、この場を借りて感謝を伝えたいです。彼らが示してくれたサポートも、一流の組織であることを物語っていました」と話し「私たちは感情が溢れ、圧倒されてしまいました。野球界というコミュニティー、そしてその中で築かれる人間関係が、これほどまでに深いものであることを実感しました」と言葉を詰まらせた。

 深い悲しみとともに、支えてくれる周囲の人々の愛を感じた。インスタグラムのDMには激励のコメントが殺到し、NFLのロサンゼルス・ラムズからは選手全員のサインが入ったユニホームをもらったと明かす。喪失感は消えない。ただ様々な愛に触れ、前を向くことはできた。「この経験から学んだ教訓は、人生は一瞬で変わってしまうということです。私たちにとって、それはわずか10分間の出来事でした。スターリング・ローズは、この世界を明るく照らすのに十分な存在でした」と話し「私たちは彼女を抱き、おむつを替え、本を読み聞かせ、愛を注ぐことができました。一緒に過ごした時間はあまりにも短すぎましたが、ケイラと私は、そのかけがえのない瞬間を一生大切に胸に刻んでいきます」とあふれる愛娘への思いを口にした。

 癒えることのない悲しみの中、必死で前を向き、やるべきことを再開した。11月初旬にはジム通いを始め、投球プログラムも開始した。「スプリングトレーニングで再び仲間たちと過ごせるのは、本当に素晴らしいことです。クラブハウスで多くの愛を感じていますし、みんなと笑い合ったり、冗談を言ったりできることは、私にとって大きな救いになっています」と言う。

 「自分たちに起きたことが、他の多くの家族にも起きているのだと知りました。そのことに気づいたことで、コミュニティーへの共感と感謝の念がより深まりました。野球界というコミュニティーは、非常に強い絆で結ばれています。愛する娘を家に連れて帰れなかったこと、彼女を毎日この腕で抱けないことに対して、心の準備などできていませんでした」と振り返り、涙で言葉を詰まらせた。それでもドジャースのブルペン陣を支える左腕は必死で前を向く。涙をこらえ「でも、彼女は毎日、私たちと共にいます」と断言し、取材を終えた。

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