【阪神ニューフェース紹介 伏見寅威(下)】同学年・西勇が寄せる信頼「投手の輝かせ方を知っている」

[ 2026年1月11日 05:15 ]

13年、オリックス時代の西勇(左)と伏見
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 再生を期す西勇にとって、盟友の加入はこれ以上ない朗報と言える。ともに90年生まれの同学年で、オリックス時代に何度も快投を引き出してくれた“愛妻”。逆襲イヤーを並走することになった背番号17の存在の大きさを、独特の表現で明かす。

 「投手の輝かせ方を知っているよね。投手が“プラス”の状態にになっていたら自分は引くし、投手がマイナス思考の時は寅威が一歩引いてくれるから」

 伏見は、投手―捕手の関係を表す「バッテリー」を地で行く男だ。オリックスでの在籍が重なる13~18年、チームの最高順位は14年の2位だった。その他の5年は全てBクラスながら、6シーズンで4度の2桁勝利を含む計56勝を挙げるなど、西勇の奮闘は際立った。下位低迷が続いていた猛牛にあって、苦境の中でも光を放った。つらく苦しい時、いつもそばに伏見寅威がいてくれたからだ。

 「今の村上や才木、大竹が、最下位のチームならこれだけのパフォーマンスを出せるかというと“イエス”とは言い切れない。苦しい経験があるからこそ“勝てるチーム”がどれだけありがたいか…。僕も十分わかる」

 山崎勝や伊藤光、若月ら多種多様な捕手とタッグを組む中で、グラウンド内外で伏見がくれる言葉はいつも飛躍のヒントになった。阪神移籍が決まった際に交わした言葉については「言えませんよ!」とニヤリと笑ったが、共闘を誓い合ったことは想像に難くない。

 「彼がまた(チームメートに)戻ってくるというのは凄く良い流れ。彼の配球、待っている球に対して、どれだけ理想に近いものを投げられるかが大事」

 昨季はプロ2年目の10年以来となる未勝利。華麗なカムバックは、伏見がいてこそだ。 (八木 勇磨)

 ◇伏見 寅威(ふしみ・とらい)1990年(平2)5月12日生まれ、北海道出身の35歳。東海大四(現東海大札幌)から東海大を経て12年ドラフト3位でオリックスに入団し21、22年のリーグ優勝に貢献。22年オフにFAで日本ハムに移籍。25年は伊藤とともに最優秀バッテリー賞を受賞。11月にトレードで阪神へ移籍。1メートル82、89キロ。右投げ右打ち。

≪オリックス・西野 1軍での再会「楽しみ」≫
 ○…西勇と同じく、伏見と同学年のオリックス・西野は、2人との1軍での再会を心待ちにした。「西と寅威のバッテリーと対戦できたら楽しいだろうな。それを楽しみに練習を頑張る」。西野は伏見について「人の性格をよく見ている。投手なら“どういう子なんだろう”と凄く見る」と証言した。同い年バッテリーの奮起を刺激に変え、自身も定位置獲りに挑む。

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