阪神ドラ2・谷端将伍(下) 森下の背中を追いかけた大学時代「今でもずっと目標です」

[ 2025年12月23日 05:15 ]

日大3年時の谷端将伍
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 【アニバーサリーの鼓動】将伍が日大で大きく成長できた背景に、一人の現・虎戦士との出会いがある。1年時のことだった。

 「中大に所属されていた森下さんです。自分が1年の時の4年生で、今でもずっと目標です」

 片岡昭吾監督に素材を見込まれ、1年時からリーグ戦への出場機会に恵まれた。そのおかげで、今も脳裏にこびりつくシーンを目の当たりにすることができた。秋季リーグ戦の中大戦。代打で途中出場し、三塁の守備に就いた将伍は、打席に入る相手主砲から、ただならぬオーラを感じていた。「凄くデカく見えたというか…冗談じゃなく、足を上げた瞬間でホームランだとわかったんです」。その予想は的中し、森下は左翼席に飛び込むソロ本塁打を放った。一瞬にして、打球が自身の頭上を通過した感覚を覚えている。

 「あれくらい威圧感を感じるというか、そういう打者に自分もなりたいと思いました」

 あの一打で、森下の背中を追いかけることを決めた。だから4年間を野球にささげた。リラックスする空間であるはずの寮での行動は「寝るか、食べるか、練習するか」の三択だった。テレビやゲームも眼中に入らず、まさしく寝食以外は全て野球だった。結果、2年夏に打撃の感覚をつかんだ。同秋には打率・265とブレークし、自信も手にした。そして、3年春秋には2季連続で首位打者を獲得。全国屈指のレベルを誇る東都リーグで快挙を成し遂げ、確信へと前進した。

 個人成績の上昇に比例し、周りを見る余裕も生まれた。片岡監督も「3年から姿勢もすごく変わった。個人として、もともと凄く練習する子でしたけど、周りをよく見て、背中でチームで引っ張ることもできるようになっていった」と振り返る。言葉で鼓舞するタイプではなかったが、「上級生になってからは、常に姿勢を見られていると思ってやってきました」と全体練習のランニングメニューなど、どんな練習も先頭に立ってこなした。その姿を見たチームメートに「谷端があれだけやるなら」と発奮を促した。

 4年間で心身ともに大きく成長し、阪神からドラフト2位指名を受けた。高校時代、プレーする夢がかなわなかった甲子園が本拠地となり、大学時代に憧れた森下とチームメートにもなる。だがまだゴールではない。「これからが勝負です」。まずは即戦力として、連覇の一員に加わる。 (松本 航亮)

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