高校野球7回制「28年から全公式戦で」検討会議が提案 高野連理事会

[ 2025年12月6日 06:00 ]

加盟校を対象としたアンケート
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 日本高野連は5日、大阪市内で理事会を開き、今年1月に発足した「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」による審議結果が報告された。注目を集めた7回制については、熱中症対策などの観点から28年度からの同制度導入を提言する踏み込んだ内容となった。今回の理事会での可否決定を見送り、審議継続となった。

 検討会議が今年1月から計10度の会議を開いて導き出した結論は、「7回制採用が望まれる」とまで踏み込んだ内容になった。喫緊の課題である酷暑対策が、その方針を決定づけた。検討会議がまとめた最終報告書では「差し迫る猛暑への対策が急務であり、地方大会を含めて可及的速やかに7回制を採用されることが望まれる」と言及。現部員の心情などを考慮し、現在の中学3年生が高校3年生となる28年シーズンからの導入を提言した。

 今年発足した「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」は、日本高野連の宝馨会長ら15人を委員として議論を重ねてきた。報告を受けた日本高野連の理事らは即日での7回制導入可否の決断を見送り、来年以降の理事会で最終決定することに決めた。来春から導入される指名打者(DH)制は理事会の議題に挙がった日に承認されただけに、7回制導入がそれだけ重大な事案であることを示す。日本高野連の井本亘事務局長は「高校野球にとって大きな課題。理事の皆さんが(持ち帰って)議論することになった」と説明した。

 報告書の提言とは対照的に、現場や高校野球ファンの拒否反応は根強い。日本高野連が加盟校を対象に実施したアンケートでは賛成20・8%に対し、反対70・1%、同連盟の公式サイトで実施した自由記述形式の意見集約でも賛成768人、反対7923人と大きく差が開いた。それらを受け止めた上で、同事務局長は「反対が多いのになぜ…という考え方は真っ当だが、高校野球を今後どうすべきかをいろいろな角度で考えてきた」と理解を求めた。 (河合 洋介)

 ≪ビデオ検証も提言≫
 ○…検討会議の報告書では、審判員によって下された判定を映像で検証する「ビデオ検証」の全国大会(選抜、夏の甲子園、明治神宮大会)での採用も提言した。今回の理事会での議題には挙がらず、条件が整った段階で審議することになる。検討会議では、その他の新たな施策も議論。全国大会での得点差コールドゲームの導入は7回制導入の結論を待ち、投手の負担減につながる案として挙がっていた「投手の臨時代走」は来春から指名打者(DH)制が導入されるため採用しない。

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