阪神・佐藤輝明 今季5冠 WBCで大谷との“日米MVP競演”熱望 「目の前で見てみたい」

[ 2025年11月27日 05:15 ]

NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD ( 2025年11月26日 )

<NPBアワーズ2025>セ・リーグMVPを受賞した阪神の佐藤輝(撮影・西川 祐介)
Photo By スポニチ

 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」が26日に都内で開催され、阪神・佐藤輝明内野手(26)がセ・リーグの最優秀選手賞(MVP)を受賞した。MVPは球団生え抜き野手では1949年の藤村富美男以来76年ぶり2人目で、2リーグ制以降では初。球史にその名を刻んだ猛虎の主砲は、来年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表選出も熱望し、参戦を表明しているドジャース・大谷翔平投手(31)との日米MVP競演を思い描いた。

 黒のタキシードに身を包み、ちょうネクタイを締めた佐藤輝が、スポットライトを一身に浴びた。無数のフラッシュが飛び交う、年間最優秀選手表彰の壇上。心優しき猛虎の主砲は、昨年9月に天国へ旅立った祖父・勲さんへ向け語りかけた。

 「僕が小さいころ、宮城(県)の家に行くたびに、2人で野球をして楽しんだ思い出があります。それが僕の野球の原点。きょうの姿を見せてあげたかったというのが本音ですが、それでも天国で見守ってくれているんじゃないかと思います」

 雲の上まで届かんばかりの特大アーチを架け続け、球団生え抜き野手として76年ぶり2度目の栄誉に浴した。「目標としていたホームランというタイトルも獲れた。(MVPは)その年の最高の2人が選ばれる賞。名誉あること」。40本塁打、102打点でリーグ優勝をけん引。名実ともに「ミスタータイガース」とも呼べる奮闘が評価された、シーズン最高の勲章となった。

 MVP、打撃タイトル2冠に、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を加えた“5冠”を達成。それでも「もっと練習して、上に行きたいという気持ちを持ってやることが大事」と6年目の来季へ向けて力強く言い放った佐藤輝。その脳裏に一つの青写真も描いた。今季メジャーで4度目のMVPを受賞したドジャース・大谷翔平との来春WBCにおける“日米MVP競演”だ。

 「目の前で見てみたいし、何か聞けるチャンスがあったら、聞いてみたい。世界一のバッターです。間違いなく。(純粋に一緒にやってみたい気持ちが)ありますね」

 大谷が日本時間25日に侍ジャパンへの参戦を表明したことで、日の丸への思いはいっそう強まった。「もちろん選ばれたいという思いもある。日の丸を背負ってWBCを戦うことは本当に名誉あること」。かねて同じ左打者として憧れ、参考にし、打席に入る前のルーティンも自身に取り入れた。そんな世界トップの打者と同じ時間を共有することができれば、さらなる進化につながることは想像に難くない。その希望を胸に、「そういう形になってくる」と来春に向けて逆算調整に入ることも明かした。

 常に進化を追い求める26歳。来季へ向けて「1本、1本積み上げていければ」と球団野手では初の50発も視界に捉えた。その先に見据えるのは球団初のセ・リーグ連覇、そして同最長タイの2年連続MVP獲得だ。「もちろん、MVPを目指して。しっかりチームを引っ張れるような活躍を頑張ってやっていきたい」。セ界最高の選手しか手にできない盾を、来年も獲りにいく。(石崎 祥平)

【阪神生え抜き野手では藤村富美男以来76年ぶり2人目】
 ○…阪神選手のMVP受賞は23年の村上以来2年ぶり8人目(9度目)。初代受賞者はハワイ出身日系2世投手の若林忠志で44、47年と阪神選手では唯一の2度受賞。生え抜き野手の受賞は49年の“初代ミスタータイガース”藤村富美男以来76年ぶり2人目で、50年の2リーグ制以降では初めてとなった。

 ○…来季2年連続MVPに輝けば、セ・リーグでは王貞治(巨)、ラミレス(巨)、村上宗隆(ヤ)ら過去5人が8度達成の最長記録に並ぶ。なお、プロ野球記録は3年で76~78年山田久志(阪急)、94~96年イチロー(オ)、21~23年山本由伸(オ)の3人。

続きを表示

この記事のフォト

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年11月27日のニュース