松坂大輔氏 大リーグに挑戦する西武の後輩にエール 高橋は苦い経験も糧に、今井は背の低さ逆に強みに

[ 2025年11月25日 05:30 ]

20年、高橋(左)と談笑する松坂氏
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】元西武でスポニチ本紙評論家・松坂大輔氏(45)による月1回のコラム「松坂大輔の探球」11月編。西武の後輩である高橋光成投手(28)、今井達也投手(27)が今オフ、ポスティングシステムで大リーグに挑戦することが決定。06年オフに同システム(当時は入札制)でレッドソックスに移籍した松坂氏が、海を渡る2人にエールを送った。

 今井投手は現地メディアなどで非常に高い評価をされています。日本で投げているようなボールを大リーグの環境の中で投げることができれば、必ず抑えられると思いますね。脱力したような特徴のあるフォーム。そこからは予測がつかないような勢い、速さのボールが来る。初見の打者は面食らうでしょうし、やはり直球が一番の武器になるはずです。

 身長1メートル80。自分も大リーグ移籍の際にサイズのことを指摘されましたが、米国では背の低い投手に疑問符を付ける傾向があります。ただ、1メートル78の山本由伸投手が、その活躍ぶりで「関係ない」と証明しましたね。低いリリースポイントから吹き上がるような今井投手の直球も大リーグではあまり見られないだけに、逆に強みになると思います。

 注目の移籍先。自分の時は入札制でレッドソックスに決まりましたが、「日本人選手のいないところに」と思っていました。例えばマリナーズのイチロー選手やヤンキースの松井秀喜選手と一緒にプレーするよりも、対戦したい。今井投手も、同学年の山本投手と投げ合いたい、大谷投手を三振に仕留めたい、と考えているかもしれません。ぜひ見てみたいマッチアップです。

 高橋選手が海を渡っての挑戦を熱望していることは、自分が西武で現役だった20、21年にも聞いていました。大リーグのトレーニング法などを質問されたので、自分の知っている範囲でロッカーで話したこともあります。昨季は0勝11敗。フォームを試行錯誤するなど苦しみました。今季は8勝と復調の気配を見せましたが、うまくいかなかった経験もプラスに捉え、大リーグで投げるための糧にしてほしいと思います。

 まだ28歳。選手としてのピークはまだまだこれからです。今井投手と同じタイミングの移籍で、契約内容など比較されることもあるでしょう。ただ、高橋投手には「どんな形でも米国に行きたい」という強い気持ちがあるはず。最初は今井投手と比べて契約内容、評価などは低いかもしれませんが、新たな舞台でそれらを覆すような活躍をぜひ見せてほしい。そう強く思っています。
 移籍する球団が決まるまで、2人も落ち着かない日々だと思います。なるべく早く、そろっていい契約を結べることを祈っていますし、来季取材に行って会うのが楽しみです。(スポニチ本紙評論家)

 ≪今井VS由伸は通算2勝4敗≫今井は西武時代、オリックス・山本と先発で7度投げ合っている。初対戦は19年6月28日。今井は8回6安打1失点と奮闘も、山本が9回5安打11奪三振でプロ初完投初完封勝利をマークした。今井が勝利したのは21年5月5日、22年8月26日の2度で、通算は2勝4敗。対する山本は5勝1敗と同学年対決に投げ勝っていた。

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