イチローさん“秋の日本一”九州国際大付訪問も…まさかの負傷告白「本当に僕のミスというか…」異例の謝罪

[ 2025年11月25日 18:50 ]

九州国際大付属高校の野球部員と記念写真に納まるイチローさん=25日、福岡県宮若市(代表撮影)
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 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさん(52)が24、25日両日に今年の神宮大会で初優勝を飾った九州国際大付の球児へ指導を行った。

 イチロー氏の高校生指導は20年から6年連続。20年智弁和歌山、21年は国学院久我山(東京)、千葉明徳(千葉)、高松商(香川)、22年に新宿(東京)、富士(静岡)、23年の旭川東(北海道)、宮古(沖縄)、24年は大冠(大阪)、岐阜(岐阜)、そして母校の愛工大名電(愛知)を指導。今年は8、9日両日に新潟・中越高を指導し、九州国際大付が2校目で通算13校目となった。

 野球殿堂入りした今年、恩師・仰木監督の故郷・福岡を訪れ、その地で野球に打ち込む次世代の子供と向き合いたい思いがあったイチローさん。プロ出身の楠城監督の下、高いレベルで考える野球を展開している数年前からアプローチのあった九州国際大付を今年2校目の訪問校に選んだ理由は、野球の技術、考え方、取り組む姿勢など、世代が変わっても、関わった子供や指導者が次へつなげてくれる感触を得たから。イチロー氏は、日本の未来を担う高校生に期待を寄せながら、今後も指導に取り組んでいく。

 練習前のあいさつ。整列して待っていた1、2年生部員の前に歩を進めたイチローさんは「初めまして。まずは秋の県大会、九州大会、さらに神宮大会、優勝おめでとう。現段階で日本一強い。俺、いらないでしょ?」とニヤリ。リアクションが薄い生徒を見て、笑いながら「そこは首を横に振ってほしい」と笑いで球児たちの緊張を解いた。

 改めて部員たちを見渡したイチローさんは「1、2年生に手紙をいただきました。日々、甲子園を目指して頑張っていると。その時点で4年ぐらい、夏の甲子園から遠ざかっている、ってことだったかな。夏となると、3年ですか?素材はいいんだけど、もがいているような内容が多かった。個性がありそうで面白そうだなって。もちろん、レベルが高いだろうし、そもそも、今、こうなっている(神宮で優勝)わけで、果たして訪ねていいものかなと、迷ったし、僕のスタンスは今までとちょっと違って、この状態のチームと交流するのは初めてです。なので、僕が勉強しに来た、というスタンスです。秋の日本一のチームがどんなものなのか、高校生たちに、日本一ってこういうチームなんだよ、って伝えるためにも、みんながどんなレベルなのかを知りたいなと今、凄く思っています」と秋に日本一に輝いた野球部への訪問を迷った思いや、それでも指導を決断した理由を丁寧に説明した。

 そして驚きの事実を口にした。「手紙の中にもたくさんあったんだけど、僕の動きを直接見て、学びたいと。そういう声がたくさんありました。本当に僕のミスというか、謝らないといけないことがあって。今回は、それがかなわないです。3日前に、みんなレベルが高いので、実際、僕もネットで試合を何試合か見て、これはなかなか大変、僕も準備しておかないとみんなについけいけないと思っていて、3日前の練習で強度の強いランニングで、太腿を肉離れしてしまって3日目です。走る、はできない。みんなに見せることはできないので。自分に残念な気持ちになっています」

 秋の日本一校を訪問する上で、入念に準備する中でのまさかの“負傷”。残念そうな表情で「できる範囲でとなってしまうけれど、まずはみんなの能力を。5日前だよね、決勝戦。ほやほやって状態でしょ、日本一。今日はまずそれを見させてください。できる範囲でやります。なんせ、形にできないことが僕自身、もどかしい時間になると思うけど、聞きたいことがあれば、なんでも」と異例の謝罪から通算13校目の指導が始まった。

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