イチローさんが6年連続で高校球児を指導 打撃実演の中で「バテてきた時がチャンス」と話した理由

[ 2025年11月9日 15:41 ]

フリー打撃で快音を響かせるイチローさん
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 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさん(52)が8、9日両日に新潟・中越高の球児へ指導を行った。

 高校生指導は20年から6年連続。20年智弁和歌山、21年は国学院久我山(東京)、千葉明徳(千葉)、高松商(香川)、22年に新宿(東京)、富士(静岡)、23年の旭川東(北海道)、宮古(沖縄)、24年の大冠(大阪)、岐阜(岐阜)、そして母校の愛工大名電(愛知)を含めると通算12校目となった。

 8日は、新潟県長岡市の悠久山球場を訪れた。中越と新潟県5校連合チームとの練習試合を視察するためだ。同球場はイチローさんが、オリックスの入団2年目の1993年6月に野茂英雄(近鉄)からプロ初本塁打を放った球場だった。中越と、糸魚川白嶺、高田商、新井、柏崎常磐、柏崎総合の5校でなる連合チーム(5校で18人)も参加した。

 中越と連合チームの試合をバックネット裏から見学。試合後は、一緒にウォーミングアップをし、中越の生徒とキャッチボール。続いて打撃練習を実演した。最後に生徒が走者つきの実戦形式の打撃練習をしているのを見て終えた。

 まず練習試合後には両チームの生徒の前で、連合チームへ向け「確実にアウトにしたいよね。しちゃいけないミスをした時に、試合がだら~としちゃう。ゆっくりプレーしてほしい。まず形をつくらないと、次に進めない」と語った。

 生徒の前でランニングを実演した際に、走っている姿の印象を聞くと、球児から「歩幅が大きい」と回答。イチローさんは「それはいいポイント。股関節を広く使っているから。足を使っているように見えて、後からついてくる。膝を外から回さず、股関節を前に出せば、かかとが前に出てくる。上半身は肩甲骨を後ろに振る。膝は上げない(上げすぎない)。課題は3つあるけれど、一つずつクリアする。2つ以上はできません、野球では。バランスが壊れれば、上半身に力が入りやすい。シンプルな動きは大事なので。中越高校はよく見て、感じることが伝統なので、アップでこの走塁を練習して、生かしてほしい」と話した。

 さらに「ダグアウトに戻って、よく息が上がって(膝に手を置いて、疲れていると)やるパフォーマンスがあるじゃないですか?僕はあれが嫌い。かっこ悪いから。我慢します。やせ我慢が大事だから。(痛い時も)痛いけど、痛くないって我慢する」と話した。

 球児とキャッチボールを行い、最後は70~80メートルの遠投も実演。さらに打撃練習では、正面下手投げのトスから、バックネットに向かっての打撃練習。インターバルを置きながら25スイングを行った。周りで見守る選手に「股関節をセンター(方向に)入れる練習。後ろから前に体重移動するけれど、頭は動かない。頭が動くと目が動く」や「息が上がってくるけれど、形は崩さないで。そこで楽をしないようにキープして。ここ(胸)を見せないようにする(体が開かないようにする)」「どの動きでも、走っている時も、しんどくなった時がポイントなので。常にいい状態でいるわけではないので。しんどいところを越えていくようにしないといけない。自分の頑張れるところよりも一歩、前にいけるか。それを日々のテーマにしてください」と熱心に語りかけた。

 フリー打撃では「1本、ホームランを打つまでは終われないルールです」と話し、63スイングで、右翼へ9本の柵越え。右方向に打球が切れると「これは僕が嫌いな軌道。なぜフックするかというと、(開きが)早い」と説明。後半は「バテてきた時がチャンス。今がチャンス。崩さないようにする」と話した。

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