阪神 前川右京“再出発の秋”「24年型フォーム」回帰 藤川監督からレジェンドに指導依頼も

[ 2025年11月9日 05:15 ]

鬼の形相で打撃練習に励む阪神・前川(撮影・大森 寛明)
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 阪神・前川右京外野手(22)が8日、第2クール3日目を迎えた高知県安芸市での秋季キャンプに合流した。今秋から、好調だった「24年型フォーム」に回帰。内角攻略へ、右足をインステップからアウトステップに矯正する最中ながら、フリー打撃では116スイングし、場外3本を含む8本の柵越えを放った。

 格が違った。飛距離、弾道、打球速度。どれを取っても、ファーム選手とは一線を画す砲弾だった。ソフトバンクとの日本シリーズ第4戦でも先発起用された前川が、一足遅れて秋季キャンプに合流。フリー打撃では豪快に116スイングし、8本のスタンドイン。バックスクリーンを悠々越えていく場外弾も、3発放ってみせた。

 「一年間、打撃がダメでズルズルいった。スイングの軌道を昨年に戻す。今年は内角を全く打てなかった。内からバットを出して内角を打つ、というのをテーマにしている」

 今季の69試合で残した打率・246、1本塁打、15打点は、全てにおいて24年を下回った。安芸の秋空にかけた再出発を告げる放物線。引っ張った当たりが一層鋭かった事実も「内角攻略へステップを矯正」という取り組みが正しい証左だ。従来は本塁側にインステップしていた右足を、アウトステップに修正。狭まっていた懐と視界が広がり、内角がさばきやすくなった。

 「インステップすることで、バットの軌道が全て外回りになっていた。ボールを引っかけてしまっていたので、まずは原点に戻る」

 1軍でシーズンを完走し、同・269、4本塁打、42打点のキャリアハイだった昨年への回帰を期す。藤川監督は成長を促すため、あるレジェンドOBに直接指導を依頼していたことを明かした。

 「10月くらいに金本さんに電話をして“前川をまた春に見ていただけませんか”と言ったら“前川は凄く難しい”とおっしゃった。ポン、と言って教えていいようなタイプの選手じゃない、と」

 金本元監督によるスペシャルコーチの夢プランが持ち上がるほど、前川の覚醒はチームにとって重要課題だ。指揮官が「もう一度やり直すというところ」と言えば、前川も「来年のために必死に頑張る」と呼応した。22歳の本格化こそ、連覇を狙う猛虎にとっての最大の戦力補強になる。(八木 勇磨)

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