止まらない球速上昇 今PSは100マイル超え269球で全体の2.1% 90マイル未満は0.4%

[ 2025年10月29日 07:42 ]

ドジャース・エンリケス(AP)
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 「ベースボールアメリカ誌」が28日、2025年のポストシーズン(PS)で球速記録が更新され続けていると報じた。

 今ポストシーズンでは、時速100マイル(約160.9キロ)以上の投球が計269球あり、全投球の2.1%にあたる。これは08~13年のポストシーズンで投じられた100マイル超の全投球数よりも多い数字だ。さらに、98マイル(約157.7キロ)以上の投球は1163球に達し、08~12年のポストシーズン合計を上回っている。

 16年のアロルディス・チャプマン(当時カブス、現レッドソックス)が記録した「時速102マイル(約164.1キロ)以上の投球40球」は依然として史上最多だが、今年の30球はそれに次ぐ2位。もしドジャースのエドガルド・エンリケスが今後のワールドシリーズ(WS)で多く登板すれば、その記録も脅かされるかもしれない。エンリケスは27日のWS第3戦で直球を17球投げ、100マイル越えを連発。最速101.8マイル(約163.8キロ)だった。

 ちなみに今年のポストシーズンでは18人の投手が100マイル以上を計測。これは08~13年の6年間に100マイルを記録した投手の総数と同じである。全体的な球速の上昇と、先発4番手の起用減(ブルペンデーの増加)が重なり、打者にとってはまさに地獄のような環境だ。08年のポストシーズンでは時速90マイル(約144.8キロ)未満の速球が758球と全体の7.9%を占め、打者はそれに対して打率.289、出塁率.359、長打率.463を記録した。しかし今年、時速90マイル未満の速球はわずか54球で全体の0.4%にすぎない。変化球ですら速い。

 今ポストシーズンでは、時速92マイル(約148.1キロ)以上のブレーキングボールが264球投じられており、これは08~21年のポストシーズンで投じられた同速度帯の変化球の合計を上回る。27日のWS第3戦は象徴的な試合だった。非常時に呼ばれて出てきたリリーフ投手(エンリケスとウィル・クライン)でさえ、ひと昔前のエリートクローザー並みの球威を持つ時代なのである。

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