森繁和氏 ドジャース・山本由伸が初回のピンチで主砲ゲレロを三振に斬った「世界を制するカーブ」

[ 2025年10月27日 01:30 ]

ワールドシリーズ第2戦   ドジャース5―1ブルージェイズ ( 2025年10月25日    トロント )

ドシャース・山本
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 【森繁和 視点】もしこのままドジャースがワールドシリーズを連覇したら、「世界を制したカーブ」と称されるかもしれない。縦にどろんと大きく割れる山本のカーブは、昔でいうところのドロップ。ド軍のカーショーらスピードの速いパワーカーブを投げる投手は大リーグにもいるが、山本のそれは未知の球種だろう。

 最も威力を発揮したのは初回無死一、三塁。絶好調の主砲ゲレロに、2―2からの7球目に約130キロのカーブを投げ込んで空振り三振を奪った。ほぼ真ん中だったが、ゲレロの頭にはまるでなかった球種だったはず。山本にしてみれば最も安全なボールを選んだ。

 2死後にはバーショも見逃し三振に仕留めたカーブは決め球だけでなくカウント球にもなる。直球との球速差は25キロ前後。緩いカーブを多投されたブルージェイズの打者は体が投手側に突っ込み、直球により差し込まれる形になった。投手としては理想の形。さらに追い込まれればスプリットがある。自然と早打ちになり、105球での無四球完投勝利につながった。

 不安が残る中継ぎ陣を休ませられた上に、前日11得点のブ軍打線の勢いも止めた。大舞台でのこの投球は来季以降につながる。日本投手初のサイ・ヤング賞も夢ではなくなるだろう。(スポニチ本紙評論家)

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