ソフトバンク MLBと競合覚悟 ドラフト1位指名は米スタンフォード大・佐々木麟太郎内野手

[ 2025年10月24日 06:00 ]

スタンフォード大・佐々木麟太郎
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 「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が23日、都内ホテルで行われ、ソフトバンクは米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(20)を1位で指名した。DeNAとの競合となり、城島健司チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)が抽選で交渉権を獲得。王貞治球団会長は指名後、佐々木本人に電話でラブコールを送った。佐々木は7月に行われるMLBドラフトでも指名される可能性があり、今後の動向に注目が集まる。

 DeNAと競合した佐々木の抽選。現役時代から勝負強さを発揮した城島CBOが“残り福”を右手で引き当てると、王会長らに向かって3度も腕を突き上げて喜んだ。

 「会長のプレッシャーが半端なくて。マージャン屋の息子としてこれまでたくさんの牌をツモってきた。いい当たり牌が入ってました」。長崎県佐世保市の実家はかつてマージャン店を営んでいた。前日には永井智浩編成育成本部長兼スカウト部部長が「城島CBOの海底(ハイテイ、マージャンで最後のツモ)に期待」と話していたが、佐々木のサプライズ指名で引きの強さを見せた。

 指名後、王会長は佐々木に電話で直接ラブコール。「凄く喜んでくれて、こっちもうれしかった。本人もありがとうございますと言ってくれた。一緒に高い目標を持って頑張ろうと伝えました」と球団を通じて明らかにした。

 球団は米国にスカウトを派遣して動向を追い続け、1位指名に踏み切った。「企業秘密ですが、昨日、今日じゃない」と城島CBO。創価大・立石が有力候補だったが、岩手・花巻東で高校通算140本塁打を放ったスラッガーに果敢にアタックした。「うちには王会長というホームランアーチストがいる。会長が見ていない景色を見てほしい」と通算868本塁打を超える活躍を思い描いていた。

 佐々木は来年7月に行われるMLBドラフトでも指名される可能性がある。それでも球団にとって魅力ある選手に映った。「九州の豪快な野球に、日本のプロ野球に必要。一番、活躍できるのはホークスだと自負している。1位指名は我々のメッセージ。リスクを背負ってでも来てほしい選手です」と熱いメッセージを送った。

 会場をどよめかせたドラフトは31年前を思い起こさせた。94年にダイエー(現ソフトバンク)が、駒大に合格している大分・別府大付の大型捕手を強行指名した。最終的に当時の王監督の胸に飛び込んだのが、城島CBOだ。きょう24日には父親である花巻東・佐々木洋監督に早速あいさつに行く。「向こうの大学のこともありますが、近いうちにアメリカにも行きます」。“世界の麟太郎”を口説き落とすという熱意で満ちあふれていた。 (井上 満夫)

 ◇佐々木 麟太郎(ささき・りんたろう)2005年(平17)4月18日生まれ、岩手県出身の20歳。幼少時から江釣子スポーツ少年団で野球を始める。江釣子中では金ケ崎リトルシニアに所属し、ドジャース・大谷の父・徹監督から指導を受ける。父・佐々木洋監督が指揮を執る花巻東では1年春からベンチ入りし2年春、3年夏に甲子園出場。高校通算140本塁打。米スタンフォード大へ進学し、米大学1年目のリーグ戦は51試合出場で打率.274、7本塁打、41打点。1メートル84、120キロ。右投げ左打ち。

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