【筑後鷹】23年ドラ1前田悠伍 高卒3年目の来季、飛躍へ理想のフォームを模索

[ 2025年10月21日 06:00 ]

ウエスタン・リーグ阪神戦でマウンドに立つソフトバンクの前田悠
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 23年ドラフトで1位指名されたソフトバンク・前田悠伍投手(20)は、高卒2年目とは思えない言語化能力の高さがある。倉野信次1軍投手コーチも認める“言葉で伝える力”は、毎日1ページを埋めて成長の支えとなっている野球ノートにも生きている。9月26日に左肘関節クリーニング術を受け、不安要素を減らして来季に臨む。また、1軍で抑え続けるための理想のフォームについても語った。

 前田悠が書き続けている野球ノートは、自らをより一層成長させている。「これを意識した時はどうだったとか、教わったことが実際はどんな感覚だったかなど、いろんなことを書いています」。最近はノート1ページ分、みっちり詰めて書いている。

 文字で書いてアウトプットすることで良かった感覚を忘れないようにしている。その感覚が続いた結果、無意識に投球できるようになると考えている。食事と入浴を済ませてから寮の部屋で書き、夜に練習を行った日にはさらに書き加える。野球ノートを書いている選手は多いが、これほどマメに、そして目的を明確にできている選手は多くないだろう。

 考えを整理する力だけではなく、他者に言葉で伝える能力にも優れている。倉野投手コーチは「頭の回転が速い。高卒2年目でここまで言葉にできる選手はなかなかいない」とお墨付きだ。言語化能力の高さは投球術につながり、マウンドでは力いっぱい投げるだけではなく押し引きもできるだろうと期待を口にした。

 9月26日に人生初の全身麻酔で、左肘関節クリーニング術を受けた。高校1年から違和感があり、8月5日のロッテ戦(ZOZOマリン)からは「腕で投げてしまっていた」と振り返る。手術は迷ったが、来季のポストシーズンまで1軍で活躍することを想定し、このタイミングで手術を受けることを決意。現在は下半身のトレーニングをメインに行っており、11月にはスローイングの再開を目指している。痛みはほとんどなく回復は順調だ。

 今季のフォームから大きく変える予定はないが、ケガをしないより良いフォームを目指していく。また“いかに地面からの力を指先に伝えられるか”を考えており「足しか地面についてないので、その力をリリースに伝達させないと良い球はいかないと思います」と分析。理想のフォームを模索していく。

 今季はひそかに目標としていた“10代での初勝利”を、7月13日の楽天戦(楽天モバイル)で達成した。来季は1軍で投げ続けられるように、より高みを目指していく。 (昼間 里紗)

 ◇前田 悠伍(まえだ・ゆうご)2005年(平17)8月4日生まれ、滋賀県出身の20歳。大阪桐蔭では甲子園に3度出場。2年時の選抜決勝では、48年の学制改革以降初の2年生投手による2桁奪三振となる11奪三振で7回1失点と好投して優勝に貢献。3年時の選抜は4強入りした。23年ドラフト1位でソフトバンク入団。今年7月13日の楽天戦でプロ初勝利。背番号41。1メートル79、80キロ。左投げ左打ち。

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